舞台本番前
緊張しがたがた震える
ある役者に向かって


「あんた、自分に戻るんじゃないわよ」


そう、美輪さんは言うらしい。



「誰もあんた自身を観にきたんじゃないよ。
“役を演じるあんた”を観にきたんだから。
だから、素のあんたに戻ってもらっちゃ困るのよ。」




「その役になりなさい。
役そのものを自分の一部にしなさい。
そうすれば、
震えることもないわ。

役が終われば
あぐらかいても
鼻水垂れてても
淫らになっても
別にどーだっていいのよ。」




自分のすべてを
いつでもどこでも
さらけださなければ
受け入れてもらえないと想ってた。



だから
毎回手は冷たくなって
声は震えて
逃げたい逃げたいって
心から脱走法をひたすら考えてた。




でも
そうじゃなくていいって
言われた気がした。









演じよう。
世界のすべてに対して
ひとつの自分でなくていい。









その場所で求められているわたしが
そこに存在しているなら
それでいい。






笑顔を生み出す。
そのために演じよう。



にこーーっ( ´ ▽ ` )ノ!