我が家の小さな庭には、柿の木があるのですが、昔は渋柿で、とても食べられたものではありませんでした。
それが、いつ頃からなのか、とても甘い柿に変わっていて、今では、毎年収穫するとご近所の方にもお配りし、「ホントにここの柿は甘いね〜!」と喜んでいただいています。
なぜ甘柿になったのかはわかりませんが、南面で日当たりが良いことと、掃除した落ち葉を土に載せていることくらいでしょうか?つい先日まで、キンモクセイや梅、柿の葉を毎日掃除しなければなりませんでした。
それでも、キンモクセイは素晴らしく良い香りとオレンジ色の花のじゅうたん、梅は美味しい梅酒やジュース、ジャム、梅干し。柿は、毎年楽しみにしてくださるご近所さんへのお歳暮がわりに。メジロやシジュウカラ、スズメやヒヨドリ、ムクドリも大好きです。こんなに豊かな恵みを与えてくれる木たちのためなら、落ち葉そうじも楽しいものです。
今朝も家の前を掃除していたら、昔私の父母に世話になったと仰る方が声をかけてくださったので、柿をいくつか差し上げました。父も母も、亡くなってからもう30年以上も経ち、そんな風にお話ししてくださる方もいらっしゃらなくなったので、娘としては、とても嬉しい気持ちでした。
その方のおかげで、父や母を懐かしく想い出し、父が植えた木たちが、私と父母を繋いでくれているような気がしました。
