『ブッダの感興のことば』

(ウダーナヴァルガ)

中村元 訳


 ブッダ(お釈迦さま)が、感興(かんきょう)(=興味がわくこと)をおぼえた時に、ふと口にしたことばを集めたものです。


第30章 楽しみ


14.「心が真理を楽しみ、覆(おお)いをはなれたやすらぎを執著(しゅうちゃく)せず、四念処(しねんじょ)を楽しみ、またさとりを得るための七つのよすが(七覚支(しちかくし))を楽しみ、」


15.「心が真理を楽しみ、覆(おお)いをはなれたやすらぎを執著(しゅうちゃく)せず、四神足(しじんそく)と八つの部分よりなる道(八正道(はっしょうどう))を楽しむならば、」


16.「かれらは楽しく食物を味わい、法衣を身につけている。山の中でも藪(やぶ)の中でもかれらのそぞろあるき(経行(きょうぎょう、きんひん))は楽しい。」


17.「かれらは安穏(あんのん)となって、楽しみ、現世で覆(おお)いを離れてやすらぎ、一切の怨みや恐れを超越し、世間にあって執著(しゅうちゃく)をのり超えている。」




◆【菩提分法(ぼだいぶんぽう)

 さとりを開くための助けとなる法のこと。

 これらの総数から三十七菩提分法ともいわれます。



今日も良い一日を💓