賃貸住宅も業界全体が繁忙期に突入しているせいか、弊所でも退去に関する御依頼や相談が増えています
少し前に都内の不動産会社が対象となる監督官庁に代表が依頼者の方と行った時にも担当の方から、最近、相談や苦情が増えていて厳しく取り締まると言っていたそうです
宅建業法は業務停止処分もある重い犯罪です
契約者(一般の方)は、宅建業法何が違反となる行為なのと知らないので契約者の方が、それは宅建業法違反と監督官庁に自ら告発する事はほとんどありません。
その為、一部の不動産会社では違法行為を常習的に行っています
今回の依頼者さんのケースも、契約書は郵送、重要事項説明書や東京ルール書面は郵送どころか交付さえされておらず、転居先の物件契約の際に、その仲介会社の説明交付で初めて知ったそうです
勿論、これ完全な違法ですし、かなり重い処分になる可能性が高いです
そもそも、原則的に重要事項説明書は宅建士が口頭で説明し、交付する必要があります
弊所でも、多くの管理会社さんの顧問をしてますが今回の件を踏まえて通達を出しました
すると、全部の管理会社さんが、郵送なんて有り得ないですよと信じられないと言った感じでした
管理会社さんからしたら、お客さんや弊所のような専門家から突っ込まれる行為をすれば最悪、業務停止処分ですから管理会社さんは念には念をいれています少なくても弊所の管理会社さんでは。
ヘマをやらかせば完全終了になる可能性もあるのでマトモな管理会社さんは自殺行為はしません。
しかし、今回の管理会社の担当者は弊所のスタッフが、その辺りを指摘すると、社に戻って確認します!とそういう簡単な事じゃないでしょ
馬さんと鹿さんばっかり
借主さんが納得しなければ、業者だけでなく、この担当者も告発してやりますか
まぁ結果は見えてますけどね
たとえ、真正書面が出てきても借主さんに対し誤解するような行為を行っていたのは事実ですから監督官庁も良い印象は持たないでしょう
このような業者がやるのは、捏造若しくは例によって法解釈ができない顧問弁護士さんからの法的に問題なしと主張してくる事です
そんな、一弁護士の解釈や主張なんてどうでもいい事なのです
だって、判断するのは監督官庁なんですから。
この業者、叩けば埃だらけでしょうから面白くなるかもしれません
反面、顧問弁護士さんが優秀なら先の事を考えて、あえて事を大きくせず円満に原状回復精算をするよう指南してくるかもしれません
それならそれで依頼者さんも納得するかもしれませんが、もし納得しなければ監督官庁に駆け込む事は予想できますね
あるあるなのが、弁護士や上司に指示されたのか、そちらの原状回復査定額で精算したら見逃してくれますか
見逃すって何を
その段階で察しはつきますけどね
今回の管理会社次第とは言えますが、もし自らの不当な請求を敢えて借主さんにしてくれば借主さんは納得しないでしょう。
それには相応の理由があるのです。
この借主さん、女性の方で貸主や管理会社に対して不信感を抱いていました
特に、貸主(中年男性)には人間としても怯えていました
証拠がないので、断定はできませんが貸主自らが所有しているアパートに住んでいましたが、入居中も貸主家族の騒音を悩まされたり、エアコンの不具合を相談したら、数日後に借主さんが部屋にいるにも関わらず、勝手に業者数名とベランダに侵入してチェックした挙句、借主さんの個人情報を近所に聞こえるような大声で話していたそうです
この場合、エアコン不具合の修繕義務は貸主にありますので修理や交換するのは当然です。
しかし、借主さんの許可なくベランダに知らない男性数名が入ってきたら皆様はどう感じますか
借主さんと家族は部屋の中にいたんですよ
これだけでも最悪なのに、もっと最悪な事が起きます
最悪な事というより犯罪です
女性の皆様、想像してみて下さい
もし、留守中に貸主や関係者が勝手に部屋に入っていたとしたら
もし、就寝中に貸主や関係者が部屋に入ってきたら
留守中であれば窃盗の可能性、就寝中であれば性的暴行や最悪、◯される可能性だってあります
私も女なので考えただけで恐ろしくなります
つい最近も、女子高生が自宅部屋で就寝中に侵入してきた男に刃物で刺される事件がありましたし、一番安全な部屋の中でも起きてしまうのです。
この借主さんは、貸主が合鍵で侵入していると感じた事件がありました。
引越し後、お部屋の鍵と現金を押入れに置いたら、鍵だけ無くなっていて現金そのままだったそうです
以前より、貸主に対して不信感を抱いていたせいか、その前には部屋に防犯カメラを設置していた事もあったそうですが、鍵だけが無くなっていた日前に回収していた為、侵入者を特定する事ができませんでした
しかし、どうでしょう
引越し後、お部屋の中が空の状態で鍵と現金があって鍵だけ無くなっていたら
どう考えても鍵の回収が目的だったと考えるのが自然ですよね
物取りの犯行であれば現金も無くなっている筈です。
あくまでも物理的証拠がないので貸主とは特定できませんので推察でしかありませんが、ほとんどの方が借主さんと同じ事を思うのでは
この件は、引渡当日にきた管理会社の担当者にも涙ながらに伝えたそうです
借主さんからしたら完全にトラウマです
こんな事滅多にないでしょ
と思う方多いと思いますが、残念ながら貸主や管理会社の人間が合鍵を使って女性の部屋に侵入するケースは少なくありません。
報道されてないだけで、ちょこちょこあるのです
この恐怖は女性で実際に被害に遭った人しか分からないと思います
私も、ストーカー被害に遭った事がありますが、とにかく怖かったです
部屋にいる時も、ベランダから入ってきたらどうしょうとか、スマホに着信があるとドキッ‼️としたり。
借主さんは、ホントに恐怖だったと思います
こんな状況下なので1人で対応する事がキツイとの事で弊所に御依頼頂きました
私は、男性スタッフ且つ武闘派のスタッフにお願いして行ってもらいました
実は、弊所の立会同席の約8割が女性です
女性からしたら、引渡に来る貸主や管理会社の担当者が男性だと不安があるのです
半数の管理会社は担当者が数名で来たり、工事業者も引き連れて大人数で来る事もあります
今回の借主さんの引渡も管理会社の担当者2名で来たそうです
ちゃんと適正に原状回復査定をし正当な請求であればいいのですが、傷や汚れを発見すると恰も論理的に正当な請求と感じさせるような不当な請求をしてきます
男性数名に囲まれて密室で急かされたら思わずサインしてしまうでしょう
これも、立派な手口ですので女性の方は退去の際は男性(彼氏でも友達でもいいので)に同席してもらいましょう
それでも、正しい知識をもって反論できずに不当請求や高額請求に不安のある方はこちらから御相談下さい
24時間365日無料で受け付けています