いつもご覧いただきありがとうございます。
賃貸住宅は今の時期が入退去が最も盛んになる繁忙期の為、ありがたいことに日々忙しい毎日を送っています。
今回は、新たな高額請求の手口が判明しましたので御報告させていただきたいと思います。
皆さんも同様の被害に遭うかもしれませんので是非、知識を入れて下さい。
弊所には、今までに複数の芸能人の方からのご依頼があったのですが、初めてYouTuberの方から高額請求じゃないか?とご相談がありました。
早速、ご依頼いただき請求書及び契約書その他の書面を拝見したところ、弊所史上最高額の320万円の原状回復費用を請求されていました。
ご本人からの内見から契約までのお話を聞いてみると管理会社のやりたい放題でした。
ご本人曰く、当初は都内一等地(弁護士さんや会計士さんが事務所を構えたいと目標にしている)の超高級マンション(タワーマンションです。)
内見までして申込の段階で申込書にYouTuber書いたら(細かく書いて下さいと言われたので。)
仲介会社の担当者から、
「〇〇さん、この物件ですが多分審査通りませんので他も見ておいた方がいいですよ!」
と言われたそうです。
それでも、気に入った物件だったので申込書を提出。
翌日、仲介会社の担当者から電話があって
「〇〇さん、昨日お伝えしたように審査通りませんでした。」
とのこと。
理由を聞くと、数億円も稼ぐトップクラスのYouTuberでも過去一人として審査は通していないとのことでした。
それから、YouTuberさんは次の物件、次の物件と1ヶ月の間に5件も申込しましたが全部通らなかったそうです。
YouTuberは、無職という扱いなので賃貸物件が借りられません。
多くの大物YouTuberさんは、動画配信会社を設立していますが、保証会社もバカではないので本気で調べます。
それで、漸く審査が通った物件に入居することになりました。
お家賃は何と、140万円です!
月のお家賃です。
それでも、YouTuberさんは漸く契約できたので良しとしていたそうです。
結局、2年間住んで更新することなく退去しました。
最近は少しずつ減ってきましたが未だにコロナや人手不足を理由に退去立会をしない管理会社が存在します。
前々から指摘していますように、この退去の仕方では100%後日、高額な原状回復費用を請求されます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
私が、請求書及び契約書その他の書面をチェックすると管理会社の巧妙且つ狡猾な手口が判明しました。
この手口は一般の方では見抜けません。
おそらく、管理会社側の弁護士や行政書士などの法律専門家が考えていると思います。
皆様が被害に遭わないように手口の一部を紹介します。
先ず、契約時に管理会社と提携している消費者金融会社のカードを作らせます。
保証契約を結び、毎月の賃料や原状回復費用は、このカードから決済するようになります。
この時点で、管理会社はカード会社が代位弁済(代わりに払ってもらえる)するので賃料滞納や原状回復費用の取りっぱぐれを回避できます。(弊所では、この汚いやり口を封じる対策があります。)
そして、契約内容にてYouTuberの方を雁字搦めにするのです。
例をあげると、敷金1ヶ月分(140万円)を退去時償却とし、保証金1ヶ月分(140万円)も退去時償却とし、特約として、ハウスクリーニング費用30万円弱、玄関廊下のカーペット張替費用35万円、浄水器利用料2年分32万円弱と通常では考えられない費用が契約時に請求されていました。
確かに、都内の高級物件なので過剰な原状回復費用は多々ありますが、何でもかんでも特約として契約書その他の書面に記載して請求の正当化をしていました。
この契約書その他書面を見たYouTuberさんも記載があるから仕方ないと思っていましたと言っていましたが、前々から指摘しているように契約書その他の書面に記載があるからと言って全て有効になるわけではありません。
記載していれば、貸主さんや管理会社は
「契約書に書いてあるでしょ?」
と印籠の如く強く主張できるからです。
こう主張されると、一般の方は反論できません。
反論する根拠(知識)を持っていないからです。
悪質な貸主(管理会社)は、きっとこう思っているはずです。
「こっちも商売なんだよ!」
ここに借主(退去者)さんが気づくことができたら弊所のような専門事務所に相談できるでしょう。
しかし、専門事務所や専門家の存在すら知らない方も多いので大半の方は高額な原状回復費用を払ってしまってしまっています。
それにより、味を占めた貸主や管理会社が同じ手口で略取を繰り返しているのです。
「詐欺じゃないか!」と憤慨するご相談者様も稀にいますが、残念ながら詐欺(グレーですが)にはなりません。
悪質な貸主や管理会社は、実際に原状回復工事を行っています。
一応やることはやっているからです。
金額の操作や、不必要な箇所の工事もありますが、一部でもやっていれば工事はしたと言い切れます。
何も今回のような高級物件に限ったことではありません。
賃料35,000円のアパートでも退去後に原状回復費用として60万円弱請求された方もいました。
このように原状回復に係る知識は、決してメジャーではありませんし、インターネット上でもデマやネタが散見されますので正しい知識を入れることが大切です。
あなたの大事なお金が守銭奴の悪質貸主や管理会社に流れているのです。
なので、退去後に請求書が届いたら
「この請求額は適正なのか?」
との疑問を持つことです。
分からなかったら、弊所のような専門家のいる事務所に相談されることをお勧めします。
悪い奴は徹底的に叩きのめしましょう。
少しでも疑問に感じたら、こちらからお気軽にご相談下さい。
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