今日から12月ですね。

 

先月11月から弊所の相談及びご依頼の

7割は相も変わらず高額請求です。

 

特に、契約時に敷金を1円も預けていない、

所謂、敷金0物件です。

 

契約時に敷金がかからないことから初期費用が安く済みます。

これは確かにメリットです。

 

しかし、最大のデメリットは退去時です。

 

皆様が貸主さんの立場だと思って下さい。

敷金や礼金などを取っていたら、

今の時代、満室になりません。

 

特に築年数の経過したお部屋などは多少家賃を下げたところで簡単に入居してくれません。

 

入居してもらうには付加価値が必要になってきます。

 

多いのが、ペット飼育を許可したり、入居の際の初期費用を安くする為に敷金を0円にしたり、ハウスクリーニング費用も退去時にしたりして貸主さんは工夫をしています。

 

勿論、貸主さんも商売ですし、家賃収入で生活していらっしゃる方もいるので入居し易くするのは当然です。

 

しかし、借主さんからしたら物凄く怖い契約なんです。

 

通常は敷金を1ヶ月又は2ヶ月分を預けて入居します。

 

数年後に退去する際、

皆さんの頭の中には

「最悪、敷金は戻ってこなくても追加請求されなければいいや。」

と思う方が多いです。

 

しかし、敷金を1円も預けていない借主は数年後に、

どのくらいの原状回復費用を請求されるか分からないまま生活を余儀なくされます

 

そして退去時に、

キチンとした貸主さん(管理会社)が適正に負担割合や金額を算出し、請求しても敷金を預けていない分、借主の全額持ち出しとなるのです

 

敷金を預けているケースと預けていないケースでは、

請求された時の感情が全く違うのです。

 

その証拠に、弊所に相談される方の中で、

「この金額って高額請求ですよね?」

と確認してきますが、精算書を拝見するとガイドラインに基づいた適正な請求額だったりします。

 

つまり、敷金を預けていないからか不安から高額請求だと思い込んでしまう方もいらっしゃいます。

 

実際に高額請求と言えるのは8割を超えますので思い込むのも仕方のないことです。

 

賃貸住宅というのは新築でも人が住んで時を重ねていけば新築ではなくなります。

 

クロスにしてもフローリングにしてもキズや汚れが付かないなんてことはありません。

 

生活している以上は多かれ少なかれキズも付き汚れていきます。

 

敷金0円物件に住んでいた方から、

お部屋の引渡時に実際にいくらかかるか見てくださいと立会査定をご依頼される方は過去に高額請求を受けたことがあるか、管理会社のクチコミなどを見て不安になってご依頼してくる方が多くなっています。

 

ご本人が見ても分かりませんが、私たち専門家が見ればクロスは何年経過しているか、フローリングのキズや凹みの負担額はいくらくらいかなど簡単に見抜けます。

 

しかし、貸主さん(多くのケースでは管理会社さん)との引渡時にクロスやフローリングのキズや汚れなどを指摘されれば、借主さんは、「そんなもんなのか。」と払ってしまうのです。

 

もっと最悪なのは、

質な管理会社ですと本来であれば通常損耗

(普通に生活していて付いたキズや凹み、汚れ)

で負担なしのところを新品交換に請求してきたり、

クロスを張替るにも拘らず、脱臭費用を二重取りしたり、

ハウスクリーニング費用もその場で高額な金額を言ってきたり、契約書にはエアコンクリーニング費用の特約もないのに、その場になって別途請求してきたりします。

 

こうなると、完全に家賃の35倍の請求を受けかねません。

決して不安を煽っている訳ではありません。

 

そのくらい多いという事実を理解して欲しいのです。

 

敷金0円物件を借りるなとは言いませんが、

最低限のリスクは考えるべきです。

 

やはり、敷金は預けておいた方が安心して生活できますので。

 

敷金0円物件にお住まいの方、

不安のある方は弊所が高額請求を避ける

お手伝いをさせていただきますので

お気軽にこちらからご相談下さい!

勿論、24時間365日無料です!