私には学生時代から長い付き合いになる司法書士の親友がいるのですが、
その親友から「○○って人、知ってる?お前の事務所に相談したことが過去にあったって聞いたけど。」
と電話で言われました。
記憶を辿って思い出しました。
懇意にしている不動産会社の社長から、
投資用のマンション1棟のオーナーが賃貸にするのに相談したいとの話をいただいので相談に乗りました。
しかし、このオーナーさんの言うことがメチャクチャで呆れました。
家賃はいくらいくらにして、管理費もいくらにして、敷金も3か月分(しかも償却)にして礼金も2か月分にしてと、
よくもまぁ自分の利益しか考えない人だなと感じましたので、はっきりと「オーナーさんの言いたいことは分かりますが、その条件では誰も借りてくれませんし、もし借りてくれても退去時に必ず揉めるので再考したほうがいいですよ。」
と言うと「俺は金が欲しいからマンション建てたんだ!マンション貸してやんだぞ。儲けちゃいけねーのか!」
とキレられました。
勿論、その時点でお力になることはできないので終了となりました。
気持ちは分かりますが、自分の利益ばかりを追求して借主の利益は無視。
部屋を貸してやるって思っている時点で、借主のことはどうでもいいと言ってるようなものです。
借主だって貸主からしたら、立派なお客さんです。
借主は毎月家賃という対価を払っているので対等でなければいけません。
それから7カ月が経った今、司法書士からの電話で思い出しました。
私が「いたいた。それで?」と返すと
「その○○さんを訴えたいって言ってる人がいるんだけど、なにか情報ないか?」と。
やはり訴えられました。
その親友の司法書士は、
主に不動産登記や商業登記などを主に行っているので(簡裁代理認定なので民事訴訟も行っています。)
不動産の知識もそこそこありますが、原状回復に関する知識や経験では私に遠く及びません。
だからこそ、協力を求めてきたのです。
その日の夜、その司法書士と私が司法試験受験生時代からの親友の弁護士と3人で食事をしながら話しました。
私たち3人は皆、事務所を経営しているのですが共通して
「事務所経営よりも消費者目線」をコンセプトに事務所運営をしています。
利益よりも困っている方を優先するという職業意識です。
やはり、同じ価値観でないと仲良くはならないでしょう。
その自己中オーナーが訴えられた理由は守秘義務があるので言えませんが、
この仕事をしているとよくある事案です。
運の良いことに、この大家さんは犯罪行為を行っていなかったので逮捕→刑務所とはなりませんでしたが、訴えられたことで少しだけ謙虚になったそうです。
ペットを飼っている方や喫煙者は、やはりターゲットにされてしまいます。
その理由は、根拠がはっきりしているからです。
ペットを飼っている=クロスやフローリングにキズが付く、臭いがキツイから貸す前の状態に戻したい。
喫煙者=クロスやエアコンなど黄ばむ、臭いがキツイ、発がん物質が部屋中に付着しているから貸す前の状態に戻したい。
このように貸主は理由付けしやすいのです。
ところが、ペットも喫煙もしない入居者だとどうでしょう。
当然、普通に生活していれば通常損耗の範囲内なのでクロスを張替えてとかクリーニング代払ってとは言えません。
要するに、貸主は取れる相手からはキッチリ取るということです。
人それぞれ考え方や解釈は違います。
貸主と借主も当然です。
私も、親友の司法書士も弁護士も同じ法律に携わる人間でも時に法解釈の相違もあります。
条文や判例を杓子定規に解釈するような専門家はいないとは思いますが、
能力の高い専門家なら、一見無理と思えることでも様々な角度からアプローチをして相談者や依頼者の
為に全力を尽くすでしょう。
相談者の方からの相談で多いのが、
「明け渡しの時に管理会社にガイドラインではこうなっています。綺麗に住んでいたのにクリーニング代は別はおかしい。」と言ったが
「ガイドラインは法律じゃないから関係ない。特約も契約書を交わしているし貴方のハンコだって押してあるでしょう?」と返されるそうです。
この主張をする管理会社は単純に難しい法律の条文や判例に目を通すのが苦手な人です。
一般の方からしたら、小難しい法律の条文や長々とある判例など拒絶感があるかもしれません。
しかし、社会は法律が支配しています。
知らない人が損をし、知っている人が得をする。
法律は弱者の為にはありません。
皆さんが専門知識を持っていないのなら、私が対等に戦う術を教えます。
ですから、絶対に諦めないで相談して下さい!
相談だけなら無料なので深く考えずにこちらから