27/03/03 / 高田渡/高田漣,
- 高田渡/高田漣,
- 27/03/03
亡くなって1年経ちましたね。
昔、清志郎主催の年越しイベントで彼のライブを一度だけ観たことがあります。まあ彼の話としてはどこでも聞く話ですがが、酔っ払ってましたね。大晦日だったし。
半径2メートルほどの完全な彼の世界ごとフラフラと持ってきて、またフラフラと去っていきました。一人きりの弾き語りだったけど衝撃でしたね。まああの佇まいを見て「うわあ、本物だあ」みたいな感じもあったんだけど。
昨年ツアー中に北海道で倒れて亡くなりましたが、享年56歳。清志郎とも二つしか違わない。早いなあ。
2003年3月27日に息子の漣さんと出演したNHK-FMの公開放送ライブがCD化されました。
漣さんはスティール・ギター奏者として数々のミュージシャンの作品やライブに参加している。
制作者の「チューニングの音まで切りたくない」というアイデアの通り、その歌と演奏だけでなくMC、間、拍手と笑い、全てをまとめて聴くことができる。そうでなかったら伝えきれないほどの彼の世界が詰め込まれてます。アルバムを聴き漁ったファンではないけど、だからこそ余計にそんな感じがしてしまう。
曲との境目を感じさせないその噺家の如き軽妙な語り口、皮肉と笑いにみちたMCは1トラックの半分を占めたりもする。ライブアルバムでこその宝だろう。。
連日お酒を抜いていたというシラフの演奏は波のある彼のライブの中でも素晴らしい出来とのこと。快調なMCからももそれは分かる。演奏も歌も素晴らしくて、没頭したまま全16曲あっという間に聴いてられる。息子さんの演奏もいい味付け。スティールギターの絡みがステキな「生活の糧」、京都のイノダコーヒが出てくる「コーヒーブルース」、名演。
「今日、いつもより調子いいよね?」とかなり素な感じで漏らす漣さんには
「早く帰りたいから。余計なこと言わなくていいんだよ」と絶妙に返す。
ライナーのNHKディレクターの話も面白い。
もし泥酔状態だったら「諸刃の剣」なので息子さんも呼んだこと、当日たった一人でギターを担いでNHKの受付にやってきて驚いたこと、予定よりどんどん曲が増えていってしまったこと‥。音楽と二人の関係を語る漣さんの話も。
ライナーでも触れている「聴いてのお楽しみ」の事件はこんなもの(ネタバレです)
途中、おねしょの夢の話をした後、
「こういう話をするんじゃなかった。早く終わらせてトイレに行きたくなってきた。」
「ちょっと行ってきます。スティールギターでも弾いててよ」
冗談かと思ったら本番中にほんとに席を立ってしまった、というようなタイミング(想像だけど)の観客の笑いと拍手。
漣さんも呆れて観客に
「すごいですよね。何でもありだなあ。」
予定外の漣さんのソロが終わる頃、また絶妙のタイミングで戻ってきました。
高田さんは吉祥寺に住んでいましたが、バッタリ会う夢は叶わず。あの焼鳥屋を見ると思い出して聴いてしまいそうですが。