グッドラックららばい / 平 安寿子 | 跳ねる魔球!

グッドラックららばい / 平 安寿子

平 安寿子
グッドラックららばい

プチ家出から何年も戻らない母、いいじゃないか、と言う“文鎮”こと父、ダメ男に貢いで飄々と生きる姉、そんな家族にいらだち、上昇志向を実現しようと邁進する妹…。他人の迷惑顧みず、「自分の気持ち」に素直に生きるタフな4人がここにいる。けちなモラルや常識なんて笑い飛ばす、新しい家族の物語。


「何年も戻らない母親」というのは間違い。分厚い文庫のどっかで戻ってくるんだろうと思ったら、ほとんど最後にチラッとケロッと戻ってくる。その間20年、なので「20年戻らない母親」。分厚くもなりますね。

ここ数年、ベストセラーといえば映画化されるような「純愛」や「家族」の話が多いけどその全く対極。

プチ家出の母と動じない地味な父。この二人の絆みたいなものはほのめかされてもいるものの、、「強い絆で結ばれている」というノリではなく、基本的には家族全員自分のことだけ考えて生きていく。心配するのは周りばかり。そんな豪傑な家族にハマれば軽快に読み進めるテンポの良さ。

やはりすごいのはお父さんだったな。小物なんだか大物なんだかサッパリ。飄々とした姉と妹のカラミ良かった。


一言で言うと


「ぼくらはみんな(勝手に)生きている」


てなとこでしょうか。

面白かった。