私の人生の中で、一番元気をもらえる曲は、北原ミレイの「石狩挽歌」です。
その北原ミレイが熊本まで慰問に来てくれて、生演奏で歌ってくれたときが人生で一番苦しかったときだったので、このとき聞いた「石狩挽歌」が魂の奥深くまで染み込み、そのときのことを思い出すと、今でも涙が流れそうになります。
その後、出所してからも北原ミレイの「石狩挽歌」を聞いては元気をもらい、勇気をもらったこともあります。
しかし人生とは不思議なもので、自分の魂に刻み込んだ想いが天まで届いたのか、十数年後に偶然に北原ミレイと再会したときには、女連れだったので飛び上がって喜んだりはしませんでしたが、丁重に熊本でのお礼を述べることができました。
そして、「あのときはすごく緊張したんですよ」という言葉から、北原ミレイという女性の人柄も分かりました。
幸せには色んな形があると思いますが、いつでも聞きたいときに聞いて元気をもらえる「応援歌」があるほど幸せなことはありません。