被告人自身(永島敏行)が殺したことを認める殺人と死体遺棄の事件やけど、はっきりしたことはずっと裁判の過程を見ていかんとわからん。それだけに緊張が持続できる。判決後も話はちょっと続く。

裁判長役は小津作品の多くで「いいおじさん」やった佐分利信。「わるいやつら」でも裁判長やったな。

被告人と恋仲で妊娠中の「よしこ」役は大竹しのぶ。まだ少女という印象が強いが、それは印象だけかも。

被害者「はつこ」(松坂慶子)とよしこの母を演じるのは鬼婆や化け猫だったりした音羽信子。苦悩する静かな人物のようやけど、過去にはいろいろあったという噂もある役。

深刻な演技ががいつも際立つ山本圭。「鬼龍院花子の生涯」では、ちょっと演技が過剰のような気もしたな。そんなこと言うたら、「鬼政」役の仲代達矢もやけど。

夏純子がやくざ(渡瀬恒彦)の情婦役。なつかしい。1970年代やったか、この役者さんはテレビで毎日のように見てたんやないかな。

以前ははつこの情夫だったやくざの法廷での証言は二転三転する。よしこも証言台に立つが、誰が真実を述べているのかわからない状況は「羅生門」にちょっと似てるかな。

広東料理屋「大順楼」で流れてる野球中継やけど、はっきり聞こえん。どことどこの試合やったんやろ?ビールはサッポロ。

英語字幕:目障り

昭和32年9月10日:Showa 31, 9. 10.

(造船所であることは間違いないが)工員:Shipyard worker

内縁の妻:his wife

昭和52年3月28日:Showa 51, 3. 28, 1977

昭和51年10月23日:Showa 50, 9. 23

昭和48年:Showa 47

51年6月:Showa 50

(こんなことは言っていない。バスに乗ったことは少し後に述べられる):Hatsuko had come in town by bus.

できる限りのことでいいんだよ:You can do it!

アメリカの兵隊3人にひどい目にあわされた:She had been attacked by 3 girls.

ヒモ:Lovers

はつこさん、あなたが(はつこのバーに)行ったとき何してました:What was Hatsuko doing before getting killed?

4千520円(未払いの飲み代):5,420 bill

鱧の突き出し:ham

もう、このへんで字幕を見るのはやめとくわ。つらい。この字幕では映画の題名を「The Incident」と訳してるけど、「The Case」なんかの方がずっとええように思うけどな。