主役の好色、冷血で悪巧みが大好きなぼんぼん医者は「女殺油地獄の与兵衛」さんや。2人いる愛人の旦那はどっちも薬殺し、首をつっこみ過ぎる愛人は絞殺(したはずやった)。忙しい男やで。色恋を理由に、またそれに協力するもんがおるんや。邪魔者は容赦なく消していく。せやけど、ぼんぼんはやっぱりぼんぼんや。税理士にしっかりはめられとったんやな。うまいことやってたように見えたその税理士も……。ほんまに、わるいやつらばっかりや。
藤真利子、松坂慶子、(京都弁はあかん)梶芽衣子、宮下順子、神崎愛と美人さんばっかりの映画やな。警部役の緒形拳を見て思い出したのは「榎津巌」役の緒形拳やった。役者はたいへんや。

祇園も場面のひとつになってるけど、今みたいに満員の通勤電車みたいな混雑やあらへんで。それから、関西を離れてる関西人が、関西人以外と話すときは「標準日本語」、関西人となら関西弁で話す習性がようわかる。モデル役とか料亭の客役のガイジンさんはセリフのない飾りもん。ドライカレーは550円。