読んでへんけど、野坂昭如の原作はもっと複雑みたいや。まさにエロ事師らの話やけど、映画は原作で登場する何人かをひとりに合成してるんとちゃうかな。ポルノ映画やないで。小沢昭一の名演や。全編、大阪弁で気分ええわ。それから、坂本スミ子はなつかしい。テレビでよう見たで。一級の歌手でもあり、なんや大阪のおばちゃんでもあったな。その後、「楢山節考」で俳優としてえらい有名になったけど。

ほんでやな、少年院送りになる役(銀次郎)の島米八に見覚えがある。たぶんテレビの時代劇で何度も見たはずやと思う。菅井きんの大阪弁はちょっとおかしいな。

英語字幕はちょっと信用でけんな。隣の部屋を盗聴したテープを聞きながら、「ああ、このへんよろしわ。けどこの女、相当歳いってるな」が「She sounds good except when she's talking」、「よっぽどヒマとみえて、そこらうろちょろしよる。コンクールかいな」が「They've nothing to do than worrying about sex」になっとる。他にもある。