若尾文子の出演作は、「赤線地帯」「処刑の部屋」「青空娘」「浮草」「女経(第1話)」「からっ風野郎」「ぼんち」「好色一代男」「妻は告白する」「雪之丞変化」とかなり見た。(若尾文子を選んで見ているわけではない。)

軍医と従軍看護婦の物語であるモノクロの戦争映画「赤い天使」は、これまで見た彼女の出演作とも、おそらく他の戦争映画とも、かなり毛色が違っていて、衝撃的でさえある。反応する心の場所が違うようにも思う。1966年の公開時なら、もっと衝撃度は高かったはず。