命の危険を感じたのはスリランカ国内の政党間で起きていた抗争が原因であり、迫害ではない。記事はいつどんな状況で難民申請したのかについて書いていない。

「留学生ビザを携えて04年12月に来日。だが学費をだまし取られ、退学を余儀なくされた。相談を受けた入管は「専門家と相談を」と言うだけで対処してくれなかった」:まず相談すべきは学校であり、警察ではないか。学費の詐取に入管が対応するとは思えない。

「帰国を恐れて在留資格のないまま千葉県で農家の手伝いなどをしながら生きてきた」:査証が失効した時点で出国すべき。

査証の取得について「仕事と育児に時間を取られ、そう考える余裕はなかった」「運転免許証の書き換え程度の手続きかなとの認識だった」:外国人として暮らそうとするなら、査証が必要かどうかはまず最初に考えること!

「入管問題がほとんど社会に知られていなかった当時、夫妻は同様の境遇にいた外国人や日本人配偶者とのつながりが一切なく孤立無援の状態にあり、情報や知識を得る場はなかった 」:「入管問題」ではなく、査証が必要なのにそれを取得せずに滞在すれば犯罪であるという意識の問題。当時だって、査証に関する情報は入手できたはず。 周囲にどんな人がいたか、あるいはいなかったかなど、問題ではない。自己責任という意識もなさそう。

家族があろうとなかろうと、法を犯して滞在してはならない。家族を強調する前に個人としてやるべきことがある。