幕末から明治維新後を題材にした時代劇で、友人となった幕府側、新選組、薩摩藩の者たちを描く。主演は高橋英樹、近藤正臣、緒形拳、西郷輝彦。

太地喜和子も出演してるんやけど、「あっ」と気になったんは彼女の奥歯が銀色に光ってること。銀歯なんか幕末にはあらへんかったやろ。

テレビドラマ「どてらい男」で共演した西郷輝彦と藤岡重慶も共演してる。あの頃の子どもやったけど、番組で軍曹役やった藤岡重慶はそこまでやらんとあかんかと言うほどおそろしい人に見えたで。西郷輝彦が演じる山下猛造をいじめたおしよった。「やましたっ!」て声がまだ聞こえるわ。この映画では、あたまのテッペンから刀で体を真っ二つに斬られてしまうけど、日本刀でそんなことできたんやろか?

それから、西郷隆盛役の辰巳柳太郎。恥ずかしながら、辰巳柳太郎は特別出演した松竹新喜劇の、最後に「日本一や」で締めくくる「幸助餅」(DVD版)でしか知らん。映画では西郷どん役やから、それなりに恰幅がええんやけど、新喜劇の舞台は最晩年やったんやろう、ずいぶんやせてて、同じ俳優やとは思われへん。ほんまに同じ役者さんなんやろかと思て調べたがな。