リー・シェンロンが後継に元々指名していた副首相だった人物は議会や会見などでしばらく表に出ていたが後継となることを辞退してしまい、ローレンス・ウォンはその代役。

おやじやゴー・チョクトンがそうだったように、リー・シェンロンは上級相とか顧問相とかいう肩書で閣内に残るだろう。しかし、リー一族が政治の第一線から消えることはシンガポールの歴史にとっては大きなこと。

そして、シンガポールと言えども、首相は議会が指名しないといけないはず。記事はこんな手続きにはふれていない。ほんの数年前の調査は、シンガポール国民が最も信頼している組織や団体は政府だという結果を示していた。それぐらいの政治意識しかないのである。

そしてまた、亡命してしまったリー・シェンロンの実弟シェンヤンの消息はさっぱりニュースにならない。