昨年1月に施設に入所したオヤジの面会
は昨年中に何とか家族の協力もあって100
回をクリアすることができた。
もちろん回数にこだわる必要などないの
だが、一応の目標を達成したのでそれなり
に満足している。
さて、妹はオヤジが施設に入所してしば
らく後に自転車でこけて右足の膝を骨折し
てしまいその後回復した頃に反対側の足首
を捻挫してオヤジの面会はずっと棚上げに
なっていた。
この月曜日に初めて妹夫婦がオヤジの面
会に行くことになり、施設近くの区役所支
所に待ち合わせをして我々いつものメンバー
3名と妹夫婦の計5名が施設へと向かった。
我々が到着したとき、オヤジはちょうど
入浴中だった♨
オヤジのいない部屋に入って行って、ふ
と、ベッドを見ると茶褐色の液体でシーツ
が汚れており、床にも飛び散っていた。
職員にシーツの交換をお願いしたその時
その職員曰く、
「お父さんが失禁したので、お風呂に入っ
てもらっています。」
「失禁?…」
どうもおかしい。
そんな匂いはしない。
サイドテーブルの上には空のマグカップ
「失禁じゃなくて、コーヒーじゃないの?」
たまたまこの日はドクターの診察日
「血液検査をしようと思ったのだが、日を
改めようかと思っています」とドクター。
見るとオヤジが大きくうなだれている。
(そんな状態で血を抜くのは可哀そうだ
と思ったのかな?)
風呂に入った後は決まってこうだ。
どうやら風呂に入ることはオヤジにとっ
てかなりエネルギーを使うようだ。
しばらく元気のなかったオヤジだが、久
しぶりに娘に会え、嬉しかったようで、
「こんな嬉しいことはない!!」
そう言った。
ちょっと大げさ?
いやいや、本当に嬉しかったんだと思う。
今後は妹夫婦らもたまに来るだろうから
オヤジは嬉しさ倍増に違いない。
と言ってもオヤジはすぐに忘れちゃうん
だけどね…