正直なところ、私は赤ちゃんや小さい子供が苦手でした。
泣いたり愚図ったりするところ。
甘えん坊なところ。
赤ちゃんだから、子供だから、と許されるような行動全般が苦手でした。
我が子なら耐えられる…はずもなく。
もちろん娘のことは大好きで、かわいくて、デレデレすりすりしまくっては娘に軽く引かれるくらい。笑
なのに、娘が泣き出すと、
ついイラついたり、逃げたくなったり。
何故だろう?とずっと考えていました。
そして、
たまたま出会った本や母の証言からついに原因が判明しました。
母は、私が赤ちゃんの時、私の泣き声をほとんど聞いたことがなかったそうです。
当時は父の両親や兄弟と同居していたらしく、大人の手がたくさんあり、我が子4人と孫5人を育てた経験のある父の両親がものすごい手際の良さで世話をしてしまうため、私は泣く暇もなかったんだとか………
泣かせたことがない!というのが祖父母の自慢だったそうです。
本で知ったゲシュタルト療法を、元々心理学者志望で心理学科に通っていたパパと見様見真似で試してみたところ、あることに気づきました。
もしかしたら私は、赤ちゃんだった頃もっともっと泣きたかったんじゃないかな。
自分の意思で泣いたり甘えたりしたかったんじゃないかな。
そうできなかった私は、泣いたり甘えたり自分の意思を伝えることを悪だと思っているんじゃないかな。
だから自由に泣きわめく赤ちゃんや子供たちを許せないんじゃないかな。
私にはイヤイヤ期も反抗期も全くありませんでした。
なのに、大人になるにつれてどんどん短気になってしまい、徐々に生きづらさを覚えるようになりました。
もちろん、祖母たちは私を苦しめたくてそのように育てた訳ではありません。むしろその逆で、きっと大切に大切に育ててくれたんだと思います。
誰が悪い訳ではない。
ただ、人ひとり育てるのは本当に大変なんだと思い知りました。
泣きたかった自分に気づいてから、娘の泣き声に焦ったりイラついたりしなくなりました。
そして、娘が泣きながら必死で私を求めていることに気づきました。
そうか、私もこうやって自分の意思を周りに伝えたかったんだ、と思うと、さあ!どんどん泣くんだ!とさえ思えるように……笑
娘のおかげで、私はようやく人になれたんだと思います。
10kg近くあるくせに抱っこ大好きで、今も一時間以上抱っこでお昼寝中の娘!!
手がしびれてもげ落ちそうですが、笑
ずっとこうしていたいです。
たくさんたくさん泣かせてあげよう。
娘が将来、のびのびと朗らかに笑えるように。
……そのためにも早くお引越しがしたい!!笑
狭い家でパワーが有り余る娘、目を離すとすぐ娘用の棚を引っかき回します。
ただでさえ狭いのに、部屋中おもちゃだらけ……
そのおもちゃが邪魔で、はいはい中つまづいて怒り泣き!
ごめん、夏までには引っ越すからね