今回で終了となります。

では、続きから始めます。

 

この当時の「ツイート大陸(アトランティス大陸)」での交通機関は、徒歩だったということです。

まだ、馬等の動物に乗って移動するということも無かった時代の様です。

 

勿論、電気などは有りません。当時の状況をお聞きすると、私たちが知っている縄文時代の生活そのものです。

武器などは無く、狩猟用の槍や弓矢、鬱蒼とした茂みをかき分けて進むための剣といった程度の物の様です。

 

この時代には既に大陸全土で使用できるお金があって流通に使われていたそうです。

その様な時代に、とても有りがちな若者たちが生まれてきた様です。

 

それは、人の物を奪い取り、楽をして暮らそうと考える若者たちの事です。

まだまだ稚拙な考えしか出来ない我儘な連中が「ノリ」で犯罪を起こし始めたというのです。

 

大人たちは、そんな若者たちを叱り諭していた様ですが、大人の意見など聞く耳を持たなず、社会の一員としての役割をも果たすことのない”ならず者”と化していったそうです。

 

彼等”ならず者”たちは、仲間を募り愚連隊の様なグループを組織し、近くの町を襲い金や食べ物を奪い取っていったそうです。

町でも彼らを取り締まろうとしたものの、ならず者たちの所業は止むことが無く住民たちも困り果てていた様です。

 

町の大人たちは、止む無く自警団を組織し対抗し追い払う事が出来たそうで、ならず者たちは敗れ逃げ去ったそうです。

彼等は、その地を追いやられる事になったのですが、ならず者たちの生活基盤は元々ゼロですから、その後も、町の者から金品を奪い取る事でしか生きて行けなかったというのです。

 

結局、他の町に行き、以前とは比べ物にならない様な略奪に止まらず、女をさらい、町に火を点け焼き払ったりと暴虐非道の限りを働く様になって行ったとの事です。

 

彼らの組織は日に日に大きく成るものの、暮らしを支える生業を持たない彼等が出来る事は唯一、町を襲い全てを略奪する事しか無かったのです。

 

ならず者組織は大きくなるにつれて分割され、100年後には大陸全体に影響を及ぼすほどの存在にまで成ったそうです。

彼等には、集団でたむろすることは出来ても、町を統治する様な能力を持っていなかったために、本当のならず者集団に成って行ったそうです。

 

当時、南部はまだ大きな被害はなかった事もあり、ここが限度と見極められた神様は、南部の一部を残して、大陸全土を消してしまう事を決めたそうです。

 

先ずは南部を切り離すため、境目となる付近の地を裂き、火を噴かせ、南部地区には逃れられない様に分断したそうです。その後、各地の大地にも裂け目を作り、裂け目からは噴火させ、天からは大雨を降らし、それによる大洪水、火災と、徹底的に災害を連ね、約一年の長きに亘りこの災害を起こし続けた事で、南部以北の総ての人・ものを消し去ってしまったそうです。

 

ここで、「ツイート大陸」での第1回目の文明は終わりを告げたという事です。

この時、大陸全土で約700万人居たそうですが、後に残ったのは南部に住んでいた約20万人だけだったとの事です。

 

この時南部には、ならず者たちの仲間は誰一人居なかったそうです。

神様は、南部の長にのみ、天罰を与える旨を知らせていたため、混乱は無かったそうです。

 

南部に残った人間たちは、今回の事で神様の存在とその力を目の当たりにして、その暮らしと神様に対する畏敬の念を新たにしたそうです。

 

前回の経験を基に、神様は消し去った南部以北の大地をなかなか元の状態に戻さなかったそうです。

「ツイート大陸」は大きな山が無い比較的平坦な大陸だったそうです。

 

消し去られた大陸の大地は5000年の間、時々火を噴くなどしてくすぶり続けたため、人間が暮らせる様な土地には中々成らなかったそうです。神様が意図的にした。と仰っておりました。

 

大地の大部分が元に戻ったのは、中北部の総てを消し去ってから約8000年が経過していたそうです。

大陸南部に残された人々の人口も、この頃には約10倍の200万人程度にまで増加していたそうです。

 

この間も、人々は神様の偉大さを書物として書き伝えると共に、言い伝えられ、平和な生活を送っていたそうです。

元々、神様から外洋には出てはいけないと厳命されていたこともあり、大陸の外へ出る者は居なかったそうです。

 

大陸南部に住み続けいた者たちは、前回の災害の経験から南部を離れる者は絶無だったそうで、やっと移住を開始する者が出てきたのは災害から1万年ほど経ってからだったそうです。

 

当時の家畜は、犬、猫、ニワトリ、鳩の他、馬、ヤギ、象が居たそうです。移動手段として馬を使う様になっていたと言います。

移住する際には、先発隊を組み、男数人で新たな居住地として相応しい土地を探したそうです。

移住地が見つかると、段階的にその地を開拓し、開拓が終わると家族を連れて移住していったとのことです。

 

移住は100人程度のグループで、家畜や穀物を携えて比較的近い地域から始まっていたとの事です。

移住した人々は、移住後も南部地区との情報交換や交流を欠かす事は無かったといっていました。

 

そうして、大陸全土に人々が再度居住するようになったのは、移住開始後、約1万年が経過していたそうです。

前回の事もあり、慎重にコミュニティを作って行った事が伺い知れます。

 

今回は、前回の様に若者がはみ出したりしないように、厳しい戒律と青年団などをつくり平和な暮らしをしつつも、文明の発展を重ねていった様です。

 

この頃になると、二階建の木造の家も建ち、小規模な水力発電による電気、ダム、水道、下水などの設備も在る暮らしを送っていたと神様から教えて頂きました。

道路は、まだ舗装路などは無く、土の道だった様ですが、各地に通じる連絡道路は出来ていたそうです。

 

大陸も一つの国としての機能を持つようになり、各地の長が集まり一つの連合の様な組織が在ったとの事です。

共通通貨や貿易も盛んとなり、商工業も進歩し株式会社もあったそうです。

 

その様な中、この文明も長くは続かなかったそうです。

人々が大陸全体に拡がってから60年程すると、科学的な教育などが出てくると共に、全国的に神様を信じない大人たちや若者が出始め、グループ化して物質主義に傾倒し始めていったそうです。

 

詐欺や汚職、喧嘩や暴行、窃盗、殺人などの犯罪も増え、徐々に秩序を保つのが難しくなっていったそうです。

その様な中、大陸南部の一部の町では、電力を生業とする一企業の社長が町全体を支配する暴力団の様な組織を組む様になり、一人の社長=ボスが町全体を支配するまでに大きくなってしまったそうです。

 

時の経過と共に、この会社社長が各地の町も支配下に置くようになり、町の秩序は乱れ、神など全くの絵空事だとして風紀を乱し、暴力が町を支配する様に成ってしまったそうです。こうなっては、町の長たちの連合もモノを言えない様な状態に陥ってしまったという事です。

 

このボス的存在となった社長は、力を蓄えつつも息子の代へと引き継がれ、その行為も残虐なものと変化していったそうです。

暴力あり、殺人ありの暴力団としての一面を持つ一大企業へと昇り詰めていったと言っています。

 

初代社長から約70年が経過すると、その行為は更に酷くなり大陸のドンとして全てを掌握し、やり放題の専制主義国家を造り上げようと、なりふり構わず力を発揮していったそうです。(何処かの国に似ている)

 

神様はこの状況を観て、もう人の力ではこの状況を変えることは出来ないと判断されたとのことです。

独裁者となった社長が出て数年後、神様は可愛く思っていた大陸北部に住む、温和で規律正しい2つの町の住民を見付け出し命じたとのことです。

 

それは、理由も言わず、町の長に予め期日を指定して、町民以外の者を町の中に入れず、町民も町の外へ絶対に出ないよう命じたそうです。また、この事は決して外に漏らしてはいけないと厳命したそうです。

 

そして、大陸の中・南部では、指定された期日に成ると、突然大地からは火を噴き、大雨となり、予め指定されていた北部地域の者以外は、誰一人助かることなく、総て消し去ってしまったとの事です。

 

前回、大陸の中・北部を消し去った時から約2万年が経過していたそうです。

大地のモノを総て消し去ってから約3万年の間、大地は荒れ、誰もその地を使用できない状態に処置していたそうです。

 

この3万年の間に北部地域の住人は、これまで培ってきた文明を基盤にして、徐々に立て直しを図って行ったそうです。

その間も神様は、事ある毎にその存在を現わし、戒めを守り、神に叛くことがないよう意を配ったそうです。

 

その後も、3回目、4回目、5回目と良民だけを残し築き上げた文明も、結局は、支配者が現われ、弱い者をいじめ残虐な行為を止める事は出来なかったと神様が教えて下さいました。

 

5回目の文明は、大陸北部に中心部が在ったそうです。

大陸全土の総人口は700万人程で、中心部となる都市には100万人位が住んでいたそうです。

 

当時の科学技術も進歩していたようで、原子力発電の他自然エネルギーの活用もされていたそうで、道路は舗装され建物も10階建てのビルやその他のビルが立ち並んでいた様です。

 

街は矩形型で中央には現代の神社と同じような社が作られ神様が祀られていたそうです。

現代では、アトランティス大陸というと、都市は多重円形の都市と思われている様ですが、実際は矩形型をしていたといいます。

 

ただ、神様が飛行機や大型船の建造は禁止されていたため、人々が大陸外へ出る事は全くなかったそうです。

5回目の文明は、他の惑星から人類を移転させてから約40万年が経過していたそうです。

 

5回目の文明の人間には、極端に残虐な者は居なかったものの、神を信じず、生活は堕落し、戒めも守られず、各々が好き勝手な生活をしているのを観て、神様は、もうこれ以上諭しても、この人間たちのには期待できないと判断を下したそうです。

 

皆が、良い心を持ち平和な街を創ることは、この人間たちには出来ないと悟り、人類の教育を一旦中断する事にしたそうです。

 

その結果、今から7820万年前、「ツイート大陸」は、大陸全体の地が裂け、裂け目からは噴火し、大地は大雨と共に各地で洪水が発生し、遂には島全体を海中に沈めることで、他の惑星から移住させた一つの文明は完全に消滅したそうです。

 

次に地球に現れた人類は、約900万年前に地球の神様が初めて創造された人類です。

人間の数が多い分、世界規模での争いと成りましたが、やはり似たような歴史を辿り、これまで3回の文明が既に姿を消しています。

 

現代は、第4回目となる文明で約100万年前に準備が始まりました。

人間の祖が創造されたのは約7万2000年前ですが、現代人の直接的な祖となる人間が創造されたのは約7万年前だそうです。

 

これが、饒速日尊が私に教えて下さった「ツイート(アトランティス)大陸」についてでした。

アトランティス大陸については、これで完了とさせて頂きます。