今年3月31日に投稿した「死後の魂」でも書きましたが、今回はその続きと思ってお読み下さい。
「死後の魂」では、どの様に人の魂は抜かれて逝くのかを書きました。
でも、殆どの人は亡くなると同時に身体の機能は停止して死亡するということです。
人間が死ぬパターンには幾つかありますが、その殆どが寿命です。
この世に生れる前には、本人が主体となって神様と守護霊が付き添ったうえで、これから送る人生の概要を決めます。
寿命、次の世で何をしたいのか。どの様な人物に成りたいのか。何時頃何を経験するのか等です。
前回までの人生は何々を経験したので、この人生では体の不自由な人を経験したいとかです。
経験したい人生が決まると誰の子供として生れるのかを家系や遺伝などを考慮して決めるのだそうです。
中には、これまでのカルマが少し残っているので半年だけ世に出てくる霊もいるそうです。
何故ならば、カルマ(「行為」とその「行為」による結果を意味します)は±ゼロで現世での経験を終了しなければならないからです。
悪行者には罰を、善行者には褒美が与えられるのですが、最終的にゼロにするために、個人が持っているカルマ大きさによって最期の人生の内容を決めなければならないのだそうです。パスは無いそうです。
現世での経験が完了か、未完了は判定する神様です。
ですから現世の経験は十分なのですが、善行のカルマが少しだけ残っていたとします。
その魂には、現世に再度誕生させてから両親や親族など周りからの愛情を残ったカルマの分だけ受け取り現世での経験完了となるのです。完了すると、親御さんには酷ですが突然の最期を迎える事になるのです。まだ現世に居たいと願ってもです。
また、同様に悪行のカルマが残っている魂には、生後に親の愛に恵まれない等の艱難辛苦を残ったカルマの分だけ受けた後に最期を迎えることになります。
そんな残酷な事を!と怒りを覚える多くの方が確実に居ると思いますが、それが変更出来ないルールなのです。
仕方無いのです。
ただ、勘違いしない為に補足説明をします。
それは、交通事故や傷害、殺人などの他人から受ける事故は、カルマの消化の概念には該当しません。
他人の行為によって受けた事故等は、事故を起こした者の魂にカルマが残され、何れその報いが与えられる事になります。
一方、被害に遭った者の魂は、その時点で現世を完了することは無く、必ず、事故に遭遇した時までのカルマを背負って、何れ現世に戻って来るそうです。勿論、元の人間に成って戻ることは出来ませんが。
さて、人の死は寿命が殆どである旨は先述したとおりです。
では、その他にはどの様な死があるのか説明します。
先ず「天災」です。天災では大変多くの方が亡くなります。ですから亡くなるケースも実に様々です。
ただ言える事は、天災は地球の営みで溜まったエネルギーを放出するためなので、亡くなる方の殆どはカルマとは無関係です。
したがって、天災で亡くなる方は身体の死と共に、身体は抜け殻に、魂は幽界、霊界へと移動していきます。
死んでも魂は残ります。その魂にはその個人の人格が全て残っています。
これまでの現世での行いの全てが個人の経験値となります。
個人を磨いた経験値が人格に現れます。その人格を持って次の現世での人生を始めます。
「若いのにこの人は人間が出来ている。」と言われる様な人は、その様な経験ある人かも知れません。
次に、事故や戦争で亡くなった方です。事故や戦争で亡くなった方の中には、真の加害者と真の被害者がいます。
法律や裁判で判決された加害者/被害者ではなく、神様から見た加害者/被害者です。
死後の経過は、本当に特別な場合を除けば、皆同じです。
死後、身体は抜け殻となり、魂は幽界、霊界へと移っていくだけです。
その魂の現世でのカルマの程度によって霊界での魂の扱いが違う様です。
自殺で死んだ場合は、如何なる理由であっても死後の世界では情状酌量はありません。必ず罰せられます。
何故なら、個人が設定した人生設計に自殺は入っていないからです。神様から見れば一方的な契約違反になるからです。
犯罪によって亡くなった場合にも様々なケースがあるようです。
犯罪を起こした者には、何れ必ずその報いは課せられます。それは自己反省のための無残で苦悩が伴う報いとのことです。
被害に遭って亡くなった方は、霊界への過程に違いはありません。
ですが、被害者にも全く罪の無い場合から、恨み辛みなどの犯罪を起こさせた原因を作った場合には、それに見合ったカルマが後の人生に課せられる事となり影響されます。
この様に、人間の死には実に様々の要因が絡んでいると言う事です。
今の世の中で生きている私たちが感じる人の死と、人間を統制管理する神様から見た死とは違います。
何故なら、霊界は、現世から逝くところではなく、帰って来るところだからです。
とは言え、今の世を生きているのは私たち自身ですから、どうしようもないのですが・・・。
でも、この現世の仕組みを知っていれば、色々な事件や事故も見方が変わるのではないでしょうか。