最近、市の文化講座で写経をする機会があり、私は初めて写経を体験しました。

この講座はご住職の写経に関するご説明が30分ほどあったあと、約1時間掛けて般若心経を写経するものでした。

 

募集人員は30名でしたが、皆さんご年配の方でした。

早い方は30分ほどで書き終え退室されていました。私はと云えば、筆ペンを使って書いたのですが、やっとのことで書き終えたのは1時間を10分ほど過ぎていました。

 

今回、私が写経をしようと思った切っ掛けは、般若心経を唱え始めたことでしたが、この世を旅立たれた方には写経がとても良い供養になると知ったからです。

 

私には45年程前に若くして亡くなった親しい友人が居たので、その友人の供養にと今回は写経をしました。

友人を思い出しながら、一文字一文字、一生懸命に下書きされた文字を写しました。

聞いてはいましたが、書き終わる頃には、私の手はガクガクと震え、最後の自分の名前を書くことに苦労したことを覚えています。

 

為書きは「供養」で良いのですが、仏様に届けて頂く相手方を明確にするにはどうすれば良いのかご住職に伺うと、名前だけで良いとのことでした。

 

少々、疑い深い私は、折角書いた写経を確実に友人に届けたかったので、薬師如来様に伺うことにしました。

すると、生年月日と没日と名前を書けば良いと伺ったのでその旨を書き加え終わりました。

 

写経をし終えた後はスッキリした気持ちになると云われていましたが、私の場合は写経を書き終えた達成感だった様に思えました。それが私の率直な感想でした。

 

10日間程過ぎてから霊界に居る友人を呼び出して写経が届いたかを直接聞いてみたところ、受け取ったとのことだったので一安心。

 

機会があれば、また書こうと思っている私です。