野ねずみのお母さんが病気の子ネズミをつれてやってきて、 治療してあげてほしいと。 ゴーシュは自分は医者ではないと言うが、 いままでうさぎのおばあさんもたぬきのお父さんも、いじわるなみみずくの病気まで治したのに、じぶんの坊やは治してくれないながんて。今まで弾いていたのにと。 どうやら自分のセロの音が指圧かなにかの効果で血の巡りがよくなって治ったらしい。 あの子だぬきのお父さんもそれでゴーシュはいい人と言っていたのか。 ゴーシュは子ねずみをセロの穴に入れて心をこめて弾き始めた。 演奏が終わり穴から出してやって最初ふらふらしていた子ねずみ。 元気に走り出した。 何度も頭を下げるお母さんねずみにパンのかけらをあげたゴーシュ。 野ねずみの親子はパンを持って何度もお礼を言いながら帰っていった。 そしてゴーシュはねどこへ。