青年団の「ソウル市民1919」を観てきました~音譜


$たかMAXの小劇場日記


1919年3月1日、ソウル(当時の呼び名は京城)。この街に住む日本人の一家、篠崎家の人々は、今日も平凡な日々を過ごしている。ただ、今日は少しだけ外が騒々しい。噂では、朝鮮人たちが、通りにあふれているという。篠崎家からも少しずつ朝鮮人の雇用者が姿を消していく。三・一独立運動を背景に応接間で唄い、笑い合う支配者日本人の「滑稽な孤独」を鮮明に表した渾身のシリーズ第二弾。

出演:
山内健司 松田弘子 根本江理子 天明留理子 秋山建一 木崎友紀子 島田曜蔵 高橋 縁 大塚 洋 能島瑞穂 田原礼子 山本雅幸 河村竜也 小林亮子 佐藤 誠二 反田幸平 村田牧子 鄭 亜美 森岡 望 由かほる 


前日、「ソウル市民」を観た時は、現代口語演劇についていけず、消化不良に終わってしまいましたが、さすがに2日目ともなるとだいぶ現代口語演劇にも慣れてきて、とっても楽しめました音譜

なんだか、とても温かい気持ちになりました。
三・一独立運動という歴史的な出来事が起きているにもかかわらず、篠崎家では日常のどうでもいい滑稽な風景が繰り広げられていて、公式な歴史と対比することによって日常性ということが鮮明に描き出されていたと思う。

ただ、現代口語演劇に特有な同時多発的な会話風景を観ていると、演劇というよりテレビドラマを観ている気分になる。

演劇においてどのような形にリアリティを感じるかは人それぞれだが、現代口語演劇というのは演劇の手法としてはかなり特殊でリスクが大きいということは言えると思う。


おわり