みなさん、こんにちわ。

 

会計士・税理士の小嶋です。

 

本日は、スポーツ選手や芸能人の方がどうやって節税しているのか??

 

ということで、その節税方法について解説します。

 

 

実際のところ、これは、特別スポーツ選手、芸能人の方に限った節税方法ではないのですが、、その手法とは、、

 

 

法人を作って節税!することです。

 

 

スポーツ選手や芸能人の方は、所属する団体から”給料”を受け取るといった契約ではなく、”報酬”を受け取ります。

 

 

よって会社員のように会社で年末調整(源泉徴収)されることはなく、自分で確定申告する必要があります。

 

 

また、所得税の最高税率が40%です。単純年俸2000万(所得と同額とする)の野球選手がいたら、税金だけで約520万もっていかれます。(しかもこれに加えて住民税も引かれます。)

 

 

 

貢献意欲のある野球選手ならともなく、520万はたまったもんじゃないですよね!

 

 

日本の所得税は、年収は高くなるにつれ、税率が高くなる累進課税という方式で課税がされているのです。

 

年収2000万ともなると税率が40%(控除額2,796,000)にもなってしまいます。

 

 

そこで、皆さん、法人を作って節税をするのです。

 

 

法人ですと税率が20〜30%に抑えることができる上、法人から給与を出すという方法で、所得分散を狙います。

 

 

所得分散とは、、、

 

 

例えば野球選手が年俸で2000万だった時、法人を作った場合について、

 

 

法人の所得2000万      法人の所得1700万
                              ⇒
個人の給与0万        個人の所得300万   

 

 

こういうことをするのです。これで何がいいのかっていうと、、

 

所得分散前は、法人の所得2000万に所得税の税率を乗じ、控除額を差し引くと税額520万

 

 

一方で、所得分散後は、法人の所得1700万(800万は軽減税率15%)に法人税の税率23%、個人の所得300万に所得税率10%乗じます。

・・・

なんと、300万については、税率10%で済むんです!!こんな魔法が使えるんですね!
 

 

上述しました通り、個人の所得税率は、累進課税のため、所得が小さいと税率も小さくなるのです!

 

合計すると、800万×15% + (1700万-800万) × 23% + 300万 × 10% = 330万

 

所得分散前税額520万と差をとると、、

 

 

520万 - 330万 ≒ 200万! なんと200万近く節税ができてしまいました!

 

こうやってみなさん節税を行っているんですよね。

 

 

給与の規程については細々と適用要件があるのでそこは注意しないといけませんが、税率の違いというのは、思いのほか大きいです。

 

 

 

ちなみに、個人が法人化することのメリットというのは他にもたくさんあるのですが、今回の記事では、税金の知識がない方向けに、所得分散の考え方を中心に記事を記載させて頂きました。

 

 

法人化のメリットについては、また別の記事でも触れたいと思います!

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます!