Backup Technique(3) 外部アクセスの迂回 | Knowledge of Network

Backup Technique(3) 外部アクセスの迂回

1.ロードバランサを使って迂回

DNSサーバ機能を内蔵するロード・バランサを使う。

ロードバランサとは、複数のサーバーや回線の負荷を分散させるための製品。

■代表的な製品(20万円台)

高千穂交易「iSurf Janus]

F5ネットワークス「BIG IP Controller]


2.仕組み

公開サーバーにアクセスするパソコンは、DNSを使ってホスト名に対するIPアドレスを調べる。

ロード・バランサは、この問い合わせに対し、IPアドレス変えて、応答する。


3.www.example.co.jp を管理する場合

ドメインを管理するDNSサーバーに、NSレコード(※)としてns1.example.co.jp, とns2.example.co.jp を登録する。

その上で、IPアドレスを登録するAレコード(※)としてns1.example.co.jpにアドレスA、ns2.example.co.jpにアドレスBを登録する。

こうすれば、ロード・バランサはアドレスA、アドレスBどちらでもexample.co.jpのドメインのホスト名にたいするIPアドレスの問いあわせに答えるようになる。


(※)NSレコード
ドメイン名と、そのドメインを管理するDNSサーバーの対応付け情報。上位のDNSサーバーの正引きゾーン設定ファイルに書き込まれる。

(※)Aレコード

ホスト名とIPアドレスの対応付け情報。ホストが所属するドメインの正引きゾーン設定ファイルに書き込まれる。