以前、とある日本のクルーズ客船の取材の仕事をしていた時、地元の大阪港で何度も入出港する機会があった。
ところが、どうみても入港風景がしょぼい。
周りは港湾施設と空き地ばかり。
海遊館や観覧車くらいしか、ランドマークらしきものもない。
OSAKAへきたというワクワク感がない。
奈良や京都へ観光するにも、便利がよいとはいえない。
さらに停泊料金もかなり高いと聞いたことがある。

こうした理由からか、関西へのクルーズ客船は神戸港に移行しつつある哀しい現実がある。
神戸港の入港風景は素晴らしく、イメージ通りの港ゆえ、世界のクルーや乗船客からも人気が高い。
三ノ宮からだと、京都や奈良へも便利この上ない。

世界一周クルーズ途中のクイーンエリザベス号が、大阪港へ初入港した。
確かに盛り上がってはいたが、大阪市民や関係者、そして一部のクルーズマニアだけだったかもしれない。
乗船客やクルーからみて、大阪がどう映ったのだろうか。 
入港風景の上をゆく、厚いもてなしを受けたのだろうか。

【英国の女王】が、またしてもミナト神戸に目を奪われていませんように。