オリンピック開催が決まり、日本中が沸き返っている。
しかし、気になるのは「決まってしまったことは仕方ない」という風潮があることだ。
震災や原発事故発生の時も、「起こってしまったことは仕方ない」という声が多くなかったか。
もしまた予期せぬ有事が起きた時も、同じような空気が流れるのだろうか。
消費税然り、集中豪雨然り。
万一戦争でも起きたら、「こうなった以上戦うしかない」のだろうか。

そのニュアンスには、寛容さと諦めが同居しているような気がしてならない。
少なくとも、反骨精神やエネルギッシュなパワーは感じられない。
騙されても欺かれても、「大人の発言」はこれからも続くのだろうか。

都心部のインフラ整備にとどまらず、被災地の復興も早まると信じてやまない7年後。
無力な日本人ではないことを祈る。