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素敵な遺跡に うっ積気分も一気に快適 

恥ずかしながら戻ってまいりました。
ご無沙汰してます。


いつのことやら私めにもわからんぐらいに
いつの間にやら時は経ってしまいましたが、
前回の更新後、
仕事がらみのうまくいかんことがありやして
しばしすっかり落ち込み、へこみ、
へろへろへたっておったところ、
習慣というのは恐ろしきものでありまして、
一旦、書かんくなると、今度は
書くのがすっかり億劫になってまいまして
だらだらじりじりずるずるでれでれどろどろと
日は経ち、今日まで更新せずじまいで
至ってしまったというわけという
いいわけであるわけなのです。


宮部みゆきの「初ものがたり」張りの
ぷっつり感で、

メキシコ道中がいきなしぶち切られたまんまと
なってまして、このままでは
この夏のあんなイヒヒなことや
こんなことムヒヒもなことも
一向にご報告できんままになってまうわけで。


もはや皆さんはもとより、私にとっても
記憶の砂塵の彼方へと
すっかり葬り去られてはおりますが、
ようやくの再開であります。


前置きがめったらやたらと長くなりましたが
そんでもって、メキシコ2日目。って、
もうすっかり半年前の17日のことね。

前日の疲れも時差ボケもなんのその、
朝早くから早々と早めに早起きしまして
乗り込んだるボロッちいバスで
小一時間ほど揺られて、着きましたるは、
首都シティから
およそ50キロ北のテオティワカンの遺跡。




何を隠そう、この遺跡、ガイドブックによると
世界遺産に登録され
メキシコ最大の都市遺跡なんて言われ、
紀元前2世紀頃に築かれた
ラテンアメリカ最大の
宗教都市国家だったなんて言われ、
ヨーロッパではその当時、
人口2万人を越える都市なんて
たった1つだったのに、
この都市には20万人以上がいた
大都市だったなんて言われ、
それを創りあげたテオティワカン人は
8世紀の中ごろに、突如滅亡して
今もその理由は謎のままなんて言われ、
要するに

ミステリーハンティングしまくり千代子な
世界的に歴史的な名所的なところ。




んでもって、そこには
一辺220メートル、高さ66メートル、
容積ではエジプトのピラミッドを抜いて
世界最大の建造物という台形型の

「太陽のピラミッド」なる遺跡があり、
その昔はこの上に神殿が建てられ、
大いに栄えたなんてことらしいんですが、
こちとらテオティワカンなんてよく分からん
純真なるアジアの小市民。

そんな愚民にとっては

この有難き世界遺産の
ピラミッドもただの高台。



(やたらと急な階段では、

 疲れてふと上を見ると

 もれなくやたらとでかいおばはんの

 臀部が拝めます)

古代人の暮らしに思いを馳せ、
太古のロマンがタマらんなんて

自己マンを感じるわけでもなく、
頂上に登りつめても

見晴らしいいわー、という感想しか持てず
手持ち無沙汰に周りを見ると、

さすがは世界的スピリチュアリングスポット。

傍目に何のために何をしているのか
よく分からん人がたくさんおって、
お陰で小難しい遺跡の歴史を知らずとも、
十分、飽きずに古代遺跡を

満喫できたのでした。


(空手着一枚で天を仰ぎ、

    何やら瞑想に耽る貴兄)




(白装束のペアルックと洒落込み、

 手を広げてひらひらさせたり

 拝んだりを心行くまで繰り返すめおと)



とまあ、奇行に走る人あれば

晴れ渡る爽快な空の下、

のんびり過ごす家族連れありと、

けだるいメヒコの午後は

ただ延々また~りと広がっておりました。


(家族はサイズも似てくるのでしょうか?

           ほのぼのメキシコ一家)




(シングルマザーでしょうか?

     一人息子と思い出を刻みます)


(かっこつけて七三分けにキメて

 哺乳瓶でジュースを飲んでますが

 いかんせんズボンのチャックが全開で、

 周囲の微笑みを誘ってました

 



(こちらはメヒコのチャーリーズエンジェル。

 3人ペアルックで挑みましたが、

 ナンパされず、うつむき加減で遺跡を後にします)



では、続きはまたいつのことか

わかりませんぬるが、次回。





タコスが起こす 度を超す コーフン

さて、ようやっとこさで
上陸しましたメキシコ本土。


情熱も陽気も熱気も全く感じられん
深夜3時前ぐらいの閑散とした
首都・メキシコシティーの空港で、
無事、同行者との再会を果たしたる後、
暗くてよく分からん街並みを
タクシーで抜け、
特に盛り上がり感もないまま、
繁華街にある一泊目の宿に到着。


ようやく一息つき~の、
しばし再会を喜び~の、、
2日ぶり~の風呂入り~の、
おつぎ~の日の行く場所を
話し合い~のするうちに、
すっかり気分は良すぎ~の。


仕事も日本も懊悩も連絡も
頭から葬り去って
幸福なるぐっすり~の
眠りについたのでした。


さて翌日、起きると朝の11時。
何気に窓を開けて外を見やると、
日はさんさん・風はそよそよ・鳥がピヨピヨ。
その日は祝日だか休日だか
なのもあってか、誠にもって
アミーゴ陽気純度100%な朝だったのでした。




てことで、そこいらを歩いてみて、
すぐにガガーんと、
一発目のメキシカンカルチャーショック。


街がすんごいきれいなんすよ。
美しんすよ。美なんすよ。


というのも、

メキシコに対して自分は
あつあつだるだるサボテン砂漠地獄的な
乏しいイメージしか

抱いてなかったんですが、さにあらず。


首都メキシコシティは
高層ビルの立ち並ぶ、大のつく都会にして
街路樹の多い、緑豊かな街だったのです。


そして更に、
赤や紫など鮮やかな色の花々が
随所に咲き誇り、
常に鳥のさえずりが聞こえてくる、
誠にオアシス的な美しさだったのでした。


衛生的には知らんけど。


ついでにおまけに
気温は日本の夏ぐらいに
高い感じがするものの、
乾燥してるんで
体感温度的にはあまり気にならず、
ちょっと木陰に入れば、
そらもう、風が心地いい、
えでベイベーな感じなわけで。


単なる街並みの雰囲気だけでもう、
大いに満足しながら
その辺をうろうろうろつき、
ではここいらで
初のメキシコ料理と

ブッこみましょうって入ったのは、
メキシコ料理初心者が入るべき
超入門編にして王道のド定番、
本場のタコス屋へ。


まずは兎にも角にも
ビールを表わす
ソルベッサで乾杯だべっさって、
ビールを頼み、
後はつまみに本場タコスをいくつか注文。


 


日本でタコスなるものを食べたことが
なかったもんで比較ができんのですが、
トルティージャなるとうもろこしの
生地に挽き肉やらアボガドやら
色んなもんがのっとる代もんなんですが、
ここでまたカルチャー・ショッキング。


これがまた、デラぜっぴんの
感動もんのうまさでありまして。


何を隠そう、ビールに合う、合う。

特に挽き肉とチーズの組み合わせは
成分的にはドナルドはんの
チーズバーガーに近似なわけですが、
こらもう次元が違うっちゅうか、
海老蔵とエビちゃんの演技力ぐらいの
実力差なわけなのですよ。



てことで睡眠欲と食欲を満たし、
お次はもちろん、あの欲やってことで、
芸術欲を満たしに、

フリーダ・カーロという

メキシコの代表的な画家が

生前過ごしておったという

自宅兼アトリエへ。


ここは彼女の遺品を並べるとともに、
彼女の作品を集めた美術館も

兼ねていて、彼女の足跡を辿れるという、
ファンにはたまらん、
hideミュージアム的な場所な

わけなんですが、
こちとらフリーダカーロ言われても、
名前聞いたことあったわねぇ、
ああ、あの眉毛つながり気味の

女の人ねってぐらいの知識しか

持ち合わせておらず、
おまけに作品ごとの解説は
スペ語と英語のみってことで
別段、興味を惹かれることもなく、
そそくさと足早に見て回り、
きれいな庭の方に強く心をひかれ、
ばしばしと写真撮りに勤しんで
その場を後にしたのでした。




まあそんなこんなで、
あと市場うろついたりしたりしながら、
美しきかな人生なメキシコ一日目は

フルにピースフルに

過ぎていったのでありました。

ハリアップなハリウッドに アジテートされ まじデッド

さて前置きを置く前に、
早速続けますです、ハリウッドの話。


先述したタクシーに揺られ、
ようやく降り立ちました、
ド定番スポット、チャイニーズシアター前。

いわゆるハリウッドスターの
足型とかが地面に埋め込まれとるとこね。


まあ、このシアター前ちゅうのは
渋谷でいうたらハチ公前。
福井でいうたら西武デパート前なわけで
様々な人種の観光客が入り雑じる、
熱気あふるる感じなわけなんですが、
皆が皆、地面にある
著名人の手形とかサインを見ながら
お目当ての人のを探して、
うつむきながらそこかしこを夢遊病のように
ふらふらしとるわけで、
傍目に何とも異様な光景が

広がっとったのです。



そしてまたその異空間具合に
拍車をかけるのが、
その辺をうろつく、ビミョーに似てない
セサミストリートのエルモ的な着ぐるみや
キッスのギターのコスプレなんかを

しとる芸人さんたち。


皆、似てようが似てまいが、
お構いなしに思い思いの格好をして、
ノリのよい観光客と写真を撮る
場面がそこここで見られるのでした。




(こちらはファミマ!っていう名前の

 コンビニで買い物を済ませて出てきた

 ジョニーデップ扮するカリビアンの

 ジャックスパロウ船長に扮する

 なりきりさんをフライデー風に激写)


ただ、ゴミ箱近くに佇む、
ジェイソンとフレディの
2人セットのとこには
人っ子一人、近寄ってませんでしたが。


そして我々もしばし、
著名人の手形などを閲したる後、
主たる目的地たる、
エロスの探求者の聖地、
エロティックミュージアムの元へ。


しかし、ガイドブックによると
シアター前から徒歩数分のはずの
エロ博物館が、一向に見つからない。
おかしいと思い、来た通りを戻り、
また行ってひき返しなんてしてるうちに、
ふと目にとまったのは、
華やかな一帯に似つかわぬ、
荒廃した一軒のコンクリート造りの建て物。


シャッターは閉まり、

鍵ががっちりとかけられ、
閑古鳥はロスに生息すんのかしらんが、
その何とも寂びれた様子に、
まさかと思い、近寄ってみると、
やはりそこには墓標のように刻まれた
エロティックミュージアムの文字。



そうなんす、そうなのす。
何をどう考えてんのか、
チャイニーズシアター前の
超メインの大通りに面したところに
臆面も無く、居を構えた
そのエロ博物館は、
なんと潰れてしまっとったのです。


ていうか、いくら欧米人が
オープンとはいえ、
家族でハリウッドに来て、
ではパパとママはココに行ってくるから、
サンズはスパイダーマンでも
見ておいでなんて言えるはずもなく、
そらこんな中心街の表通りに建てたら、
そら入るに入れんやろってことで、
創始者のその志の高さに
尊敬の念を抱く一方、
その先見性のなさに疑念を抱く一方、
無駄に期待してた分の無念を抱いて
その場を後にしたのでした。

てことで、
一気に落ち込んだ気分を立て直すため
飯でも食うべってことで、
お次は本場の味を求めて
マクドナルド・ハリウッド店へ。


う~む、あるのか知らんが

ただの吉野家も青山店というと
高級チックなフレーバーが漂うように、
ただのマックもハリウッド店とつくと、
何やらブルースブラザーズが渋くキメて
店内でハンバーガーを食ってるような
スタイリッシュ感が

漂ってくるのであります。


まあ実際は、
床に☆マークがあしらってあったり、
壁にハリウッドスターのでっかい
ポスターが貼ってあっただけでしたが。


ただ、ドナルドの顔ならびに
しぐさがやたらとアグレッシブに
デビル的に見えるのは

お国柄なのでしょうか?




近所の公園にこんなのがうろついてたら、
絶対に子供を遊ばしたくないもんです。




とまあそんなこんなで、
タイムリミットが迫りまして
何をしたって特に何もせぬまま、
空港に舞い戻ったわけなんですが、
ここでなんと、2度目の洗礼が
我々を待っておったんです。


というのも
空港内のでっかい掲示板で
飛行機の時間を確かめてみると、
なんと、台風とやらの影響なのか
テロルの絡みなのか
事情はさっぱりわからんのですが、
とにかく出発が2時間遅れるとのこと。


てことは、もっと早よ知っとけば
もっとハリウッドで遊べたんやんか~
という苦々しき思いはさることながら、
さらに、メキシコの空港で
現地集合てことになっとった、
もう一人の同行者に
遅れを伝えんければならんという
事態になってしまい、
ただでさえ、
格安チケット獲りに奔走した結果、
深夜12過ぎにメキシコの空港着の予定で、
現地集合の彼には3時間ほど
待ってもらうことになっとったのに、
これで、5時間以上、深夜の空港で
待ってもらわんければならんくなったわけで
がしかし、その相手はもはや
メキシコに向けた飛行機に
乗っとる真っ最中。


航空会社やらに電話して
伝言を伝えてもらおうと
したりしたもののって
当然、英語とかスペ語なんで
私じゃなくて、語学堪能なる同行者がね、
って画策も虚しく、やるかたなく
私たちの搭乗時刻と成り果て、
本来、いよいよやざって、
わくわくすべき
本拠地・メキシコへのフライトの最中、
果たして異国の地の深夜の空港で、
誘拐ビジネスなるいかがわしい
商売も成り立ってると噂に聞く
魔都市・メキシコの地で、
スペ語も話せぬまま5時間以上
待たされることになった、
現地集合同行者の安否が気遣われ、
ひやひやもんな心境と相成ったのでした。


まあ、ぐっすり寝たりはしましたけどね。
長旅だったんで。


てことで、次回、
いよいよ降り立ったメキシコの地。
果たして、同行者との無事の再会は
果たせたのか!?



って果たせてなかったら
こんな呑気に旅行記書いてられんので
果たせたんですけど。

てことで、ようやっとメキシコの話を
せこせこ書いてきますんで
よろしゅうに。

徒然なる旅程にズレズレゆく予定

早いもんで、
麗しのメキシコ旅行から帰ってきて
一ヶ月が経とうとしておりまして。
これを12回繰り返せば、一年てことで、
てことはそれを50回ほど繰り返せば、
わたしめも、いい歳になってまうわけで。


光陰矢の如し、
秋の日はつるべ落とし。春やけど。
もたもたせんとはよ書いたらなってことで
前回は出発する前の話やったんでそこから。


なんとか脱福に成功し、
タクシーやら特急電車やら新幹線やら
ローカル線やら乗り継いで、
ようやく降り立りました、成田空港。
すでにこの時点で、
何やら達成感がこみあげてきつつも、
ここはまだスタートライン。


気を取り直して、まず向かったのは
旅行代理店のカウンター、
ではなく海外旅行保険の申し込み窓口。


なんだよなんだよ、たかだか1週間ちょっと、
メキシコ行くぐらいでオーバーな、
貧乏くさい身なりしといて、かつ、
危ういナイトスポットに繰り出す勇気も
無いくせに、そんな危ない目にあわねぇだろ、
なんておっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、
さにあらず。


なぜなら、空港までの道のりで読んでおった、
地元図書館で借りた

03年度版のガイドブックに

こんな感じの記述があったのでした。


「メキシコの人は、細かいことが嫌い!
 事故なんかで、

 ちょっと足が複雑骨折しちゃったら
 足を切断されちゃうかもしんないから、
 気をつけてネ!!」


てことで
どんだけ大雑把な国だよって

ツッコミ入れつつも、
こら念のためってことで
数千円の投資で、ともすれば
3000万円ぐらいは保証してくれる
保険に入って一安心。
シンガポール航空という、
フライトアテンドガールズの
しなやかなボディラインが

やたらと強調される民族チックな制服が

いい感じな飛行機に乗り込み、
同行者と共に

やっとこさ出国できたのであります。


さて飛行機の中では、
3人並びの真ん中の席で
10時間以上の道中、そら人間だもの、
トイレぐらい何度か行きたくなるわけで
その度に、右隣の文学青年に
スンマセンって恐縮しつつ
前を横切らんならんという、
ありがちながらあながちあなどれん

悩みに直面。

飛行機の座席をフルーツバスケット的な

配置にしてはいかがなものかなどと

想像しつつ、経由地・ロスアンゼルスへ。


さて私にとって初のアメリカ大陸、
そしてこのロスは何を隠そう、
私の中で青春の光的に燦然と輝く、
ビバリーヒルズ高校白書ならびに
ビバリーヒルズ青春白書の舞台である
ビバリーヒルズがある場所でもあるわけで、
否が応でもテンションが高まります。


しかし!
次に乗る予定のメキシカーナ航空の
飛行機の出発までわずか半日。
早く街に繰り出したくて
うずうずしてる私たちは、
この空港で、はやくもメキシコの洗礼を
受けることになったのです。


場所は当のメキシカーナ航空のカウンター。
スタッフは皆、ランチか昼寝でもしてんのか
窓口が開いてんのは数箇所のみ。
さらにそこで手続きを進める、
外見的特徴から憶測するに、
メキシコの人と思われる。
仏頂面かつブッチャー面な
数名の女性行員たちは
さもめんどくさそうにパソコンを操作し、
いちいちちょっとしたことで何やら
隣同士で相談をおっぱじめて
手続きは一向に進まず、
やっと荷物を預けるまで、
およそ1時間ほど
待たされたのでありました。


しかも、特にお待たせしてすみません的な
謝りの言葉や恐縮する様子も無し。
まあ、スペ語どころか英語も心もとない私が
聞き逃してるだけって可能性も高いんですが。


てことで、図らずも時間がなくなり、
ビバヒルロケ地周遊ツアーズどころか
当初、予定していた
ゲッティミュージアムとかいう
所蔵されとる美術品もさることながら
やたらと建物やら景観やら
雰囲気のよろしい美術館か、
ハリウッドのど真ん中にある、
エロティックミュージアムとかいう
エロスをアーティスティックにまじめに
テーマにしましたっていう、
日本の観光地にある秘宝館を
髣髴とさせる美術館かの
二者択一を迫られ、
迷わず、エロティックミュージアムを選択。


サミュエル・L・ジャクソンが
でっかくなったような運転手が
運転する大型相乗りタクシーに乗り込み、
一路、ハリウッドへ向かったのでありました。


てところで、中身が薄い割に
やたらと長くなってしまったんで
この後は次回、
ロス・アンゼルス編の中のハリウッド編にて。
またまたメキシコにはたどり着けずで
すみません。

頻発する突発事案に 出発は危機一髪

東京ではすでにサクラも見ごろを過ぎ、
お日柄もよき週末には
たいそうな人出で賑わったようで。
こちらはようやく正に満開であります。
花見の相手もいませぬがの。


さておきさておき、
すっかり無沙汰をしとった間、
何をしとったと問われたならば、
実は実話で海外旅行と答えます。

当社の規定により2年に一度しか頂戴できぬ、
類い希なる長期休暇をフルに利用。
先月半ばから全9日間の行程で
「ラテンにメキメキ、陽気にシコシコ!
メキシコツアーズ!!」に行って参ったのです。


てことですので、

新年度の初更新は昨年度の話。
向き不向きより、後ろ向きであります。


帰国して早いもんで早や2週間が
経とうとしてますが、
薄れゆく記憶が残っておる今のうちに、
ぼそぼそと旅のことを
書いてこかいなと思っておりまして、
今回はさかのぼること出発前日の話です。


一応、事前に公にも公表し、
旅に出ることは職場でも
公認となっておったわけなわけなんですが、
置かれとる立場上、出発前に
福井ででっかいことが起こってしまっては
まあ相当に相当なことでないと
引き止められることはないにしても
それほどではない相当なことが
起こってしまった場合には
職務をほっぽって海外逃亡するような
後ろめたさを背負って
旅に出ることになるわけで、
つまるところ、
前日のこの日が平穏に過ぎてくれてはじめて
心安く旅に出立できるちゅうわけなのです。


ですんで、朝の出勤時から
何気に一人、緊張感を抱えて
仕事をいそいそとすすめておったところ、
きましたよ、きやがりましたよ、お昼頃すよ。


福井の市内で客を装い、タクシーに乗った男が
刃物で運転手を脅し、
タクシーを強奪して逃走という事件が勃発。


不幸中の幸いにして、程なくして捕まりって、
そらタクシーで逃げてたら
当たり前って気もしますが、
すぐに容疑者も逮捕され、
お陰で、取材的には終着点が見えて
ほっと肩をなでおろしつつ、
取材を進めておると、今度は夕方。


川原で上半身がビニール袋を覆われた状態の
変死体が発見されるなどという、
こら場合によっては
外国どころか県外どころか
3日ぐらいは家にすら帰れん事態に
なりかねん出来事が勃発。


そしてまた間の悪いことに
一報が入ったときに、
たまたま社内にいた私が
管轄の警察署の取材にご当選。


なにやら見えざる手が
私を旅行に行かせまいとしているような
こら行ったら行ったで、
なにやらエラい災難に
見舞われるんではないやろかなんてことが
脳裏をよぎりつつ、
絶望的な心持ちで署に着いたのでありました。


ニュースの時間が迫っておるだけでなく
完全に個人的な一身上の都合上の理由により
逼迫した焦り具合で署に乗り込み、
どうか事件性ないって言ってって
懇願するような思いで
担当者に事情を聞くと、
どうやら事件性は低いことが判明。


なぜに何ゆえビニール袋を
被っておったのかは判然としないものの、
こちらも取材的には終着点が見えて
またまたほっと肩をなでおろしたのでした。


しかし、事態が落ち着くまでは
そのまま待機ってことで、
会社に戻ったのは夜9時ごろ。


するとそこで、実は午後に
鉄道の人身事故まで
発生してたなんてことも知らされ、
ここでまた何か起こったら
それこそダミだこりゃな事態になるってんで
通常業務の数倍のスピードで残務を片付け、
そそくさと正に消え入るように会社を後にし、
なんとか無事、自宅に生還したのでした。


しかし、ほっとしたのもつかの間、
こんどは旅行の準備に

わらわらとおおわらわ。


何を隠そう、
この日まで往復の航空券しか押さえておらず
ホテルの予約やら持ち物の準備やら
同行者との計画の詰めやらに追われ、
気付けば明け方の4時。
それでも計画は暗礁に乗り上げ、
じゃあ、とりあえず現地で考えましょうって
棚上げにしつつ、空港に向かうための
電車に乗り込むための準備をするための
時間までうたた寝して、
ようやく、出発日を迎えたのでありました。


情熱大国・メキシコツアーシリーズ。
次回は経由地、ロス・アンゼルス編です。
っていつメキシコ出てくるんでしょか。

どよめく土曜に すっかり動揺 

ちょうど一週間前の土曜の早朝。


すやすやと悪夢見心地で眠っておると、

「ばあちゃん家が火事やぞ~」なんていう

ケーイチの声でたたき起こされ、

取るもんとりあえず様子を見に行くと

既に火は消えていたものの

母方の実家の3階が全焼、

消火のための放水で

2階も1階も水浸しに。


仕事柄、様々な火事現場には

遭遇するものの、

まさか自分の実家とは・・・。


はぁ~。ついてないの~。

なんて思いつつも、

けが人がなくて

よかったんだなどと慰めつつ、

こんな日にも

容赦なく待ち構えている仕事へ。


はぁ~。しんどいの~。

なんて思いつつも、

えっちらおっちら午前の仕事を

やっつけ気味にこなしておると、

突然、福井市内のショッピングセンターで

いきなし男が買い物中の女性に

襲い掛かり、馬乗りになって

カッターで切りつけケガを負わせて

殺人未遂の現行犯で

逮捕されるなんていう、

平穏のみが唯一の長所であった

福井の週末をひっくり返す事件が勃発。


はぁ~。終わってるの~。

なんて思いつつも、

犯人が逃げずに捕まったのが

せめてもの救いなんだと

言い聞かせつつ、

現場であたふたと取材。


その日の夕方は、

この事件が

某エフジー系の全国ネットニュースの

トップ項目に据えられ、

ニュース番組開始早々、

私の現場リポートが6秒ほど

垂れ流されたのはよかったんですが、

その後のローカルニュースでは、

そのリポ付きの事件ニュースの次に

実家の火事ニュースが流されるという

なんともシュールな放送になってしまいました。


さすがに面白おかしく書き込む余裕もなく、

ただのしんどさアピールご報告に

なってしまいました。すみませぬる。

ニクい焼肉 特異なトークに ショックな食卓 

きょうは休み。


個人的にあすも休みとあって、

ひとみとケーイチ、

以下パラサイトシングルの息子2名、

総勢一家4人で夕食のため、焼肉店へ。


普段、家庭内にて

メシフロネル以上に

必要最低限以上の

コミュニケーションを取らないことを

モットーとしてる我が家というか私にとって、

一家揃って飯食いに出るいうのは

希少にして最大にして平易なる

家族間親睦の場となっとるわけで。


肉を喰いつつ、

たまたま店のテレビでやってた

日テレ系世界一受けたい授業を見て・・・


兄:「あら~、バイ菌はいるで、

   鼻毛抜いたら、あかんのやと~。」

ケーイチ:「そうなんか~。

       お父さんなんか、

       最近、耳から毛生えるで

       お母さんに切ってもらうんやわ~。」

ひとみ:「ほんと、手間かかるんやわ~」


一連のやりとりの中、

私は一切、口を挿みませんでしたが、

我が家のピースってものを感じやした。

ひさびさに。


愚ー チョコ 惨たん 

ついに来ましたね、そして終わりましたね、
そうあの日が14日のバレンタインが。


その日、私めは夕方放送の、
福祉施設の成人式をテーマにした
特集企画の編集のため
前日の夜から会社に泊まりこみ、
夜中にちょっと小一時間なんて
ソファに横になったところ爆睡しまくり、
起きたら朝5時で、
当初のもくろみ編集進行予定時間を
大幅に遅れ、あらどないしょ
まあ、やるしかないって、
いったん家に帰る余裕もなく、
風呂に入らんどころか
前の日の服のまま、
ネグセもうまいこと直らんままに
編集を続行。


そんなして、
そうこうしてると朝8時半ごろ。
作業中の私に、
背後から「せんぱ~い」なんて、
呼びかけてきたのは
出社してきた後輩女子アナ。


早速、来やがりましたか。
さては、こやつ、
皆が出社してきてしもたら、
例のブツを渡しにくいし、
朝早めにきて、私めのロッカーなり
机なりにこっそり忍ばしとこうなんて考え、
早めに出社したところ、
ばっちりにも都合良く、
フロアに私一人が仕事してたんで
勇気を振り絞って、初めての告白、
思い切って直接、
渡したろうってわけですか、
愛い奴よの~、


なんて瞬時に思って
若干、ぎこちなくなって振り返ると、
そこには憧れの先輩を見つめる
眼差しではなく、
あらこの人、
またきのうと同じ格好してるわ。
髪もねっとり気味やし、
きっついわね、ばっちぃわね的な
冷ややかな視線。


そしておはようの挨拶もろくにないまま、
「私、これから取材でるんですけど、
 カメラ貸してください」などと
淡々と事務的に言われ、
言外には
あんたどうせ仕事が遅いんやから
いつもの如くに放送ギリギリまで
編集してるんやろうから
今日は取材出ないんやろうで、
早よ、カメラ貸しねま的な
プレッシャーを漂わせ
それでも、私も記者の端くれ、
何かあったら、カメラないと困るし、
なんてうつむき加減に小声で
ぶつくさと断りをいれると、
彼女はあっそ的な感じで足早に
去っていったのでした。


そんなわけで
まあ肩透かし感はあったものの
時間はまだ、朝8時。

これから他の女性社員もわんさか来るし、
さっきの後輩も取材前やし、
まさか、私がこんな朝早く来てると思わんくて、
心の準備ができんかっただけで、
後でまた本題を切り出してくるかもしれんし
なんて気を取り直し、
兎にも角にもこの編集を終わらさなって、
あれこれあやこやあくせくあたふたと
半日かかって作業を続け、

なんとか無事に放送を終えて
めでたしめでたしって一安心してると、
フロアでは
きょうの夕方ニュースの放送を終え、
ほどよい充実感とリラックス感の漂う中、
いよいよ、女性社員たちの
お疲れ様でした~なんて言葉と共に、
待ってましたな
チョコレート配りタイムとなったのでした。


さあ、ことしは何個もらえるんかいな、
まあ私も社会人4年目。
後輩も続々入ってきとるわけで、
ひょっとして先輩マジックにかかった
可愛らしき後輩が頬を赤らめ

本命チョコをなんてのも
なきにしもあらずなんかもしらんしね
なんて思いつつ、
さっさと帰ればいいものを
無駄にパソコンに向かって
何やら文書作成に勤しんでる
フリなどをして周囲の様子を
窺っていたわけなんですが、
ところが 、がしかし、しかるのに。


敵もさるもの、
男性に比してその数が極端に少ない
女性社員たちは
一人一人がおっさんども一人一人に対して、
チョコを配っとったら、
金もかかるし、埒も明かんてことで
結託して皆でチョコを
購入しておったわけでして
代表して一人がいやいやながらも
チョコどうぞなんていってきてくれた
わけなんですが、
その手には大きな箱に
大量のチョコが詰まっており、
お一つずつお取りくださいなんて
文字が書かれており、
ここで選ぶの迷ってんのも
こッ恥ずかしげやと思ってパッと取った、
まんじゅう気味な中に
チョコが入っている、
美味いんだけどもなんて分類していいのか
よくわからんお菓子一個をもらって
やりとりは終了。


てことで、
文字通り事も無く、無事に
一日が終わりまして
当初のもくろみ頂き予定個数を
大幅に下回り、、
それでも心優しき弥勒菩薩な
有難や的女性先輩から、
ギリギリラインの義理チョコを
なんとかもらうことができ、
ことしもらったチョコの通算は
4個という集計結果となりましたので
ご報告申し上げる次第であります。



まあいわずもがななわけですが、
本命と推測されるものはゼロ。
そして、翌日の昼に入った
蕎麦屋のトイレの横には
こんなお言葉。


タイトル未設定


20代後半。
私めにはもう、
愛のある夫婦生活ってのは

一生、縁が無く、
結婚できたとしても、

いきなし努力からはじめよって

ことなんでしょうか。


車がくるまで 苦しみ増すわ。

車を買いました。
生まれて初めて。


県内にはスイカどころかイコカどころか
地下鉄どころか自動改札すら一台もないという
公共交通の未発達著しい福井で

生活していく上で車の必要性というのは
飯の時の箸、風呂でのタオル、寝る時の枕の

ごとくにそらもう、満場一致で可決ってぐらいに
不可欠なわけでして。


社会人になって4年目の私めはこれまで、
親戚のおばさん・和子が
廃車にしよかって言ってたのを
目聡く聞きつけ、譲ってもらった
既に12万キロを走破している
取っ手をぐるぐる回して窓を開けるタイプの
「スターレット ソレイル L」を1代目に、
お次も会社の先輩が

車買い換えるっていうので
廃車にされるところを譲り受け、
救い出してやったというのに
何が気に入らないのか

私が乗り始めたとたんに
窓が閉まらなくなったり
助手席の鍵が外からかからなくなったり
スタンドのおっさんが訝しげな表情を

浮かべるほど
エンジンオイルの減りが早かったりと
様々なトラブルを続出させた
「フォルクスワーゲン ゴルフ GLI」を
2代目として、今もなお、

ボロクソワーゲンと周囲から揶揄されつつも、

乗り続けておるのです。


が、しかしここんところ、
そのボロクソアビリティを
勝手にまた一段と進化させ、
エアコンの効きが著しく悪くなり、
このくそ寒い時期だと
フロントガラスの曇りがいつまでたっても
取れないなんてのは序の口。
先日の走行中、
その隠れた才能を遺憾なく爆発させまして
ハザードランプって
停車中なんかに車の後ろ側のところで
カッチカッチって点滅させるやつね、の
スイッチを一度押してカッチカッチやって
もう一度押してスイッチを切ろうとしても
接触が悪くて元に戻らんくなって
しまいやがったのです。


てことはつまり
私の車は後続車から見れば、
どんだけバイオハザードな車だよって

具合のずっとハザード状態なわけで、
そのまま路上を走るわけにはいかず、
そのときは車を車道脇で止め、
10分ほどスイッチをいじくり、
なんとか元の状態に戻せたわけなんですが
よく見てみると、

スイッチの接触部分がずれてて
なかなか戻らんようになっとるわけでして、
一度スイッチをONにすると、
次はかなりの力でそのズレを
修正して押し直さないと
OFFにならんなんていう体たらくに
なってしまったのでした。


というわけでそれ以来、
街でほかの車に道を譲ってもらっても、
ドライバー界で常識となっている、
後続の車へのお礼代わりに
ハザードランプを2回ほど点滅させ、
アイシテルじゃなくてありがとうの
サインとして使うなんていう、
大人のマナー的なハザードの使い方が

できなくなり、
そうすると道を開けてもらった際など、
昼はまだ、前を横切るときに
すみませんて申し訳なさそうな顔して
相手のドライバーに会釈すれば
こちらの謝意は伝わっても、
夜なんかはお互い顔が見えんわけだから、
ハザードを点滅させない限り、
相手との意思疎通はできんわけで、
そうなると相手からしたら、
道譲ってやってんのに
てめぇはそれが当然と思って、
ふんぞり返ってのかい、なめやがって、
ハザード点滅させるのが
そんなに面倒くさいんかい、
ボロクソに乗ってる平社員の癖に。


なんて後ろのドライバー様が
思ってるんではないかと思い、
ひょっとして私の非礼に逆上して
追突してくるんではないかという危惧まで
頭によぎり、いつもヒヤヒヤもんの
ドライブになってしまっておるのです。


てことで車検も切れるし、
善は急げってことで
先日、中古車屋を見て回りはじめた
初日にして3件目の店で
インターネットを介して見つけた、
現物どころか、写真は外観の1枚だけという
乏しい情報の中で決断してしまった、
10年前に生産された
マツダのファミリアワゴンを
中古で購入してやったのでした。


ナビ付きで税金とか込みで68万円ね。
納車まだなんで現物一度も
見てないのですが、どうなんでしょう。


まあ3代目の車の話は届いてから
またじっくり報告したいと思いますが、
まあ3代目がもっと問題な可能性も
否定できませんが、
問題は現在乗っとる2代目ワーゲンでして。


と申しますのも、
私が次の車を見つけたことを

察知しているのか、
まさに彼氏が浮気相手に
鞍替えしてしまいそうなことを感じた彼女が、
ブチ切れてふて腐れ、
彼氏にワガママを言い出すようになるように
さらに車の具合は悪くなり、
ちょうどきのう夜、
サラ金の多重債務に悩む人たちが集まり、
皆で問題解決を目指そうっていう会の

取材を終え、さあ帰ろうって、
会社の駐車場で車を開けようとしたところ、
鍵をドアの差し込み口に入れても、
寒さからなのか、これまた接触の問題なのか
鍵が回らなくなり、

ドアが開けられなくなってしまい、
車上荒らし風情たっぷりに、
雪のちらつく深夜の氷点下の

くそ寒い駐車場で
鍵を力任せに回そうとしてみたり、
いっそのこと窓割ったろかしらんなんて
考えてみたりと
15分一本勝負な格闘を余儀なく
されてしまったのでした。


それでもまあ何とか、

その日はどういうわけか
鍵は開いたんですが、
それ以来、いちいち車を降りる際にも、
鍵を掛けてしまって果たして、
次、無事に開くのかが心配になり、
かと言って、

鍵開けたままやと無用心やし、
車上荒らしの被害って、
みんな、ちょっと間やしなんて

油断してた時に起きる感じもするしと

思ったりしたりしてしまい、
すっかりやるせなすな精神状態に

成り果ててしまっておるのです。



恋も車も、終わり際、後始末が

肝心ってことでしょうか。


不埒な私に プラチナサインを くだサイン


あ、今回の話はエロス度合いが高いので

そっちの方面、不愉快な人は見んといてね、

一応。



前回の話と時系列的に前後するんですが、
1月14日は成人の日。
成人式をとうの昔に終えた身分の私めは
大人であることの再確認を
せんければと

思い立ち、その前日、

大人しか味わえん体験をしに

行ったろうってことで
市内にあります、

どういうわけ全取扱商品のうち、
大人のためのDVDの割合が
著しく高いビデオ店に行ってやりました。


というのもお目当ては、
ただの大人の癒し系DVDではなく、
この日は何をかくそう、
学生時代から様々な場面で一方的に
お世話になってきました女優・くるみちゃんが
サイン会を行うっちゅうのでやってきたのです。


まあ、あくまでネタ作りのためにねって
自分に言い聞かせつつ、
多少の倫理観への抵触感にも
別に犯罪犯したりってわけやないんやしって
言い訳しつつね。


なにはともあれ店に足を踏み入れると
そこは右を見ても左を見ても
ありとあらゆるジャンルのあらゆる女性が
何やら恍惚の表情を浮かべたパッケージの

DVDが所狭しと大量に並ぶ中、
きょうの情報をいち早く聞きつけた30人ほどの

男たちが会の始まりを待ちつつ、
ああでもないこうでもないと

棚を閲している真っ最中なのでした。


イメージとしては

一人で行くのは恥ずかしげやし、
友達と冗談半分で行ったろうなんて

ハンパ野郎が多いんかなと

思っとったんですが、
以外に男一人、単身で

乗り込んできとる人が多く、
何やら同じ志の下に集まったみたいな

共通認識の下、お主も男よのうって

お互いを認め合うような
不思議なムード漂う空間と

なっておったのでした。


まあとにかく、
くるみちゃんのDVDを購入せんければ
握手権券兼サイン権券が

もらえんっちゅうことでしたので
悩んだ挙句、ネタ作りのためやからと
しつこく自分に確認し、
大枚4千円を払い、DVDを購入。

ちなみにそれを買うため、

レジで並んでたときに前にいた

50代ぐらいのオヤジは
スチュワーデスとSMを掛け合わせるという
けっこうなハイレベル作品を

ご購入されてました。

さすが年の功、年とると凝ったもんが
好きになってくんでしょうか。


とか何とか考えてると、
いよいよサイン会開幕の時間。
陳列棚を少し移動させてスペースを空け、
棚の商品が見えっぱなしってのも

なんなんでってことで
布を思いつくままに貼り付けただけという
あきらか様に急ごしらえな会場の中、
出て参りましたくるみちゃん。


周囲に貼られた

あられもない姿が撮られた

これまでの主演作品パッケージの

特大ポスターを前にしながら、

彼女はあくまで可愛らしげな笑顔を振りまき、
並んだ野郎たちと次々と

握手をしていくのでした。


そら早速、私も並ばんとって
いそいそと列に加わると、私の前には
完全オール白髪の見た目70歳ぐらいの
痩せたじいちゃん。


その御歳でこの店に来てるっつうのも
キテるものがあるんですが、
さらにそのじいちゃん、並んでる間にも
手近にある棚のチェックに抜かりがなく、
女子高生モノなど気になる作品を手にとり、
パッケージで内容を確認するなど、
その動きには一切の無駄は無し。

その熟練の洗練された動きに、
人目を気にしながらぼうっとうつむき加減で
身を小さくして並んでる
自分のヒヨっ子感を痛感させられたのでした。


さて、そんなこんなで並ぶこと10分ほどで
いよいよ私の番。


高鳴る鼓動を抑えつつ、
サイン色紙と買ったばかりのDVDの
表紙に名前まで入れてもらって
サインをしてもらったわけなんですが、
通常、このサインをしている間というのが
唯一にして最大のつかの間の二人きり
スウィートトークタイムチャンスなわけで
皆、それぞれ思いのたけをぶつけたりと
麗しき女優とのやりとりを楽しむわけで、
例えば私より前に並んでた

40がらみのオヤジは、
車を1時間半、飛ばして来たなんて

武勇伝を語り、また他の野郎は
前のイベントも行ったんですよなんて
熱烈フォロワーアピールを

したりしてるわけなんですが、
なにせこちとら全てが初体験。


ろくに話もできないどころか

目を合わせるのも躊躇われて
あまり顔も見られず、
ねっとりと押し黙って

サインが出来上がるのを待ち、
じっとりと汗ばんだ手で握手をして
写真を撮らせてもらって

あっけなくもあえなく

イベント終了となったのでした。



そして、後に残ったのは
ずっと好きだったのに素直になれず、
告白できなかった子が、
ある日、突然転校してしまった

小学生時代のあの甘酸っぱい、
胸を吹き抜ける切ない感覚。


そして部屋に飾るわけにも捨てるわけにも
私の名前入りだからオークションとかにも
出せないサイン色紙と

DVDだけだったのでありました。



いざという時に
男になれる男になれるのは

いつのことなのでしょうか。




(後でクレーム来るのも嫌なので 画像の掲載、

 店を通してプロダクションとやらにわざわざ許可もらってます)



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