免疫とビタミンC
ビタミンCの摂取の仕方
ビタミンCの食事摂取基準は、成人(15歳以上)における推奨量が100mgと定められています。
ただしこれは欠乏症を防ぐための必要最低限の量です。
欠乏症の予防だけでなく健康促進を意識する場合は、100mgより多くのビタミンCを摂る必要があります。
分子栄養学では、日常生活での健康を意識する場合は1〜3g(1000〜3000mg)、風邪をひいてしまった場合は10g以上のビタミンC摂取を推奨しています。
ここまで大量のビタミンCは食事では不可能なので、サプリメントで摂取することをオススメします。
10gとなると推奨量の100mgの100倍にもなるため、過剰摂取に感じるかもしれませんが、体内に入ったウイルスを退治するために白血球が活発になった状態では、それだけのビタミンCが消費されるということです。
風邪という異常事態では通常時の量では全然足りないということですね。
ただビタミンCの摂取には工夫が必要です。
人間の腸では一度にビタミンCを吸収できる量に限界があるからです。
一度に吸収できる限界はだいたい1gちょっとと言われていて、2gになると半分のビタミンCしか吸収出来きません。
そのため一度に10gといった大量のビタミンCを摂取してもほとんど吸収出来いばかりか、未吸収で腸に残ったビタミンCを身体は排泄しようとして下痢になってしまいます。
一度に摂る量は1gに留めて、その代わり数回に分けて摂取することで無駄なく吸収できます。
もし1日に3gのビタミンCを摂取するなら、朝昼晩の3回で1gづつするのがオススメです。
風邪の回復を早める目的でビタミンCを摂る場合は、一度摂取したら1時間は開けてから次の摂取をしてください。
10gとるなら1gを1時間以上間隔をあけて10回ということですね。
そうすることで白血球に絶えずビタミンを届けることができます。
前回紹介したひ臓の反射区と合わせて、ビタミンCを摂取することは、白血球を活発にして免疫機能の改善に有効です。
風邪の回復に違いを感じることができると思うので、風邪のまんえんする冬を乗り切るためにもぜひ試してみてくださいね。
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