このブログでは何度か「副腎疲労」について書いてきました。
ストレス社会と呼ばれる現代日本では、副腎を酷使して疲れてしまっているため、健康になるためには副腎のケアはとても大切な要素です。
副腎疲労を改善するには、栄養療法をしているクリニックで検査をして、指導を受けるのがとても有効ですが、ハードルが高く感じる方が多いようです。
副腎疲労を検査する方法には、血液検査による栄養状態を調べる方法や、唾液の中のコルチゾール量を調べる方法などがあります。
これらの検査はどうしても自費診療になるため、検査だけで数万円はざらですし、その後に処方されるサプリメントも高額なものが多いため、金銭面でも躊躇してしまっている人も多いと思います。
そこでクリニックに行かなくても副腎疲労がないか調べる方法として、足ツボ (リフレクソロジー) を使った方法を伝えしようと思います
「副腎の反射区」
副腎疲労を調べるのに有効なのが、「副腎の反射区」です。
こぶしをつくるように、足の指を曲げた時にできるシワの下に「副腎の反射区」はあります。
ここを人差し指を握って、関節部分でグイッと押し込んでみてください。
ず~んと、神経に響くような刺激を感じたら、副腎疲労になっている可能性は高いです。
指で押しづらいなら、ツボ押し棒などで刺激したり、ゴルフボールなどを踏みつけてもいいと思います。
あまりグリグリやりすぎても、筋繊維が傷ついて炎症が起きてしまうので、ほどほどの強さにしてください。
“痛気持ちいい” くらいが一番ですね。
反射区を刺激することは、その反射区に対応した臓器を活発にする効果があります。
「副腎」のように体内にある臓器は、直接的マッサージしたりできないので、反射区を使った間接的なケアはとても有効です。
反射区は疲労がたまっていればいるほど、反射区を押したときの響くような刺激も強くなります。
とても疲れている場合は、軽く押しても強い刺激を感じることもあります。
「副腎の反射区」に強い刺激を感じるなら、生活習慣や食生活などを改善するいい機会かもしれません。
湧泉のツボ
ちなみに「副腎の反射区」と同じ場所に経絡の「湧泉」というツボがあります。
※反射区(足つぼ)と経絡は別なものになります。反射区は足に全身のツボがあると考えに対し、経絡は全身の気の流れを考え、気が滞るポイントにツボがあるとするため、全身にツボがある。
「湧泉」は「元気のツボ」と呼ばれていて、
「泉から水がわき上がるように、元気が出てくるツボ」という意味があるそうです。
「湧泉」から元気の水が沸き上がることで、全身に元気が行き渡っていく、ということです。
逆にいうと、「湧泉」が渇れ果ててしまうと、全身に元気が届かないということになります。
副腎からホルモンが出る
↓
血糖値が上がる
↓
全身にエネルギーがいきわたる
↓
元気になる
という副腎の働きを考えると、湧泉を刺激することで元気が出るというのも納得です。
ホルモンという存在が解明されていない時代に、このツボを発見していたのだから、昔の中国の人はすごいな~と感心してしまいます。
「副腎の反射区」は比較的自分でも刺激をしやすい場所にあります。
ここを刺激することで、副腎の疲労具合も自覚することができます。
刺激を続けると、弱っていた副腎の活動も改善して、コルチゾールやアドレナリンなどのホルモンの分泌が増えていくことも期待できます。
ストレス社会では、ケアが必須ともいえるのが副腎なので、しっかりいたわってあげて下さい。