禁断のRhätische Bahn その1 | TRAIN SQUARE(実車と模型)

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最近は撮り鉄よりも、Nゲージ(主に貨物列車)をメインに楽しんでいます。

女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」を応援しています。

●一部修正・追記あり

 

2023年最初の散財で、とうとう禁断のRhätische Bahn(レーティッシュ バーン)に手を出してしまいました( ̄▽ ̄;)

 

Rhätische Bahn(レーティッシュ鉄道。以下 RhB)とは、スイス南東部のグラウビュンデン州に約400kmの路線を持つ、レール幅1m(メーターゲージ)の鉄道(私鉄)です。

 

路線図

この中で、右下のティラーノ(イタリア)からポスキアーボ・ポントレジーナを通りサンモリッツへ行く路線「ベルニナ線」は直流1,000Vの電化路線で、最急勾配70‰区間やいくつものヘアピンカーブがある山岳路線です。

その他、スクール・クロスタース・ラントクアルト・クール等を結ぶ本線系統は、交流11,000V 16.7Hzの電化路線です。興味のある方や詳しく知りたい方はこちらを参照ください。

 

KATO 3102-3  RhB Ge4/4Ⅱ #618号機

RhBの主力機関車 Ge4/4Ⅱ型です。こちらは本線系統(交流11,000V)用の機関車で、ベルニナ線では走れません。

上の画像はドイツ語、下の画像はロマンシュ語(グラウビュンデン州の公用語)で、それぞれレーティッシュ鉄道のロゴが入っています。

形式の意味は、「G:ナローゲージ」「e:電気機関車」「4/4:駆動軸の数/総軸数」「Ⅱ:2型」となっています。因みにGe4/4Ⅰ型やGe4/4Ⅲ型もあります。

 

客車も逝きました・・・💦

 

10-1413 EWⅠ型客車4両基本セット

こちらは中古での購入です。RhBの基本中の基本(らしい)のEWⅠ客車です。ちょっと中身を見てみましょう。

 

1等車と2等車

日本の客車を見慣れた目には、一回り小さいです。手前は1等車で、窓上に黄色い線が入っています。奥は2等車(普通車)です。

カプラーも日本型では見られない変わった形をしています。

実車はヨーロッパで多く見られるネジ式連結器で、標準軌では左右にバッファー(緩衝器)があり中央のフック・リングで連結しますが、RhBはメーターゲージ。急カーブや急勾配があらゆる場所に点在する路線なので、センターバッファーでフック・リングは左右に装備されています。

模型ではセンターバッファーを模したカプラーで、下側にあるフックで連結されます。流石に実車通りには行きませんが、中々いい雰囲気ですよ。

 

実車の連結部分(拾い画像)

中央がバッファー(緩衝器)で、その左右にフック・リングのネジ式連結器があります。フック・リングは内部でリンクで結ばれていて曲線でせり出したり引っ込んだり・・・模型の伸縮カプラーみたいになっています。

 

本来、メーターゲージの車両をNスケールで再現する場合、Nゲージの国際規格(Scale 1/160・レール幅1,000mm)に合わせると、レール幅は6.5mmのZゲージ用のレールを使う事になります(Nmゲージ)。

しかしKATOでは、敢えて1/150 9mmと日本型規格のスケールを採用しました。これにより気軽にRhBの車両を楽しむ事が出来ます。実際に製品を見ると、やっぱり狭軌間が足りない訳ですが、そこまで違和感が無いのが不思議です。You Tubeで実車の映像を見ても、大して模型と変わらない感じもします。

 

今回はここまで。その2に続きます。