最近ちょっとさぼり気味にしていた読書を再開させました。

 

又吉直樹/著「劇場」

 

高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった―。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。

 

又吉さんの作品はこう、すごく心の奥底にある何かをさらけ出すといううか、なかなか表に出しにくい感情をどうにかこうにか表現されるというとにかくすごい作家さんだと思います。

 

芸人さんではあるけれど、ひとつの作品をここまで丁寧に書ききる、描き切るってすごいと思いました。

 

「火花」ではお笑い芸人を、今回は劇団の人を描いているのですが、とにかく完成度がすごいと思ったわけでして。今後も注目して読んでいきたいと思っています。

 

@やっしー