大島渚監督がおなくなりになりました…
映画『御法度』に出演させていただき… 訃報を聞いた時に… 言葉を失いました…
撮影現場での日々が思い出されます…
車イスに乗られ… 『用意!はい!』この声… 全身の力を振り絞る様な声…
現場にいる全ての人間を一瞬にして… 同じ方向へ…同じベクトルへと集中させる力を持つ… 魂のこもった烈火の声…
厳しさと… 優しさを… 兼ね備えた監督…
撮影が終わってから… 俺が一人、離れた駐車場で殺陣の稽古をしていると… どこで知ったのか… わざわざ足を御運びになり… 笑顔で『的場さん、御苦労様!先に帰ります!』と…声を掛けに来てくれました…
撮影中も… 撮影後も… 体調があまりよくない事は知っていましたが… いつか… 必ず… 大島監督の作品に出られる日が来ることを… 本当に…本当に信じていました…
1シーンでもいい… 1カットでもいい… もう一度、大島監督…大島組の現場に存在したかったです…
あの『御法度』の日々は… 俺の役者人生の宝物です…
再び御一緒させていただけないのは… 悔しく… 涙が出ますが… 心から… 心から… 御冥福を御祈り致します。
ありがとうございました。 大島監督…大好きです。