はじめに

璃奈ちゃんボードとは,ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に登場するスクールアイドル,天王寺璃奈ちゃんが感情を伝えるために使っているアイテム.

璃奈ちゃん推しなら自作してみたくなるアイテムで,ネットで「璃奈ちゃんボード自作」を検索すると,いろんな方が自作されています.

 

とは言え,「自分の手で作りたい......」ということで,去年の璃奈ちゃんの誕生日祝いの特別企画として作成しました.

(完成は誕生日から,10日遅れになりましたが...)

 

このブログでは,その時の経験を踏まえて,「これから自分でも,璃奈ちゃんボードを作ってみたい」という人に向けて,作り方の解説をしたいと思います.

 

なお,前述のように,既にいろんな方が璃奈ちゃんボードを自作しており,その作り方を公開して下されている方も多くおられます.

自分たちが作成する際にも,それらの資料を参考にさせていただきました.

中でも,特に詳しく解説くだされており,主に参考にさせていただいたのは,はま(@ybybybmh)さんの下記の記事や動画です.

自分たちの作成した璃奈ちゃんボードは,これらを参考にしつつアレンジを加えたものとなっていますので,ご自身での作成を目指す方は,まずは上記のはまさんの記事と動画を見られることをオススメします.

 

そのうえで,このブログでは「実際に作ってみると,どんなところで失敗したか?」といった,実践的な内容を提供できればと思います.

 

そして,ゆくゆくは,虹ヶ咲のライブ会場で,璃奈ちゃん推しの仲間が「自作の璃奈ちゃんボードを持ち寄る」といったことが実現できるように,ボード作成のハードルを下げることができれば.....と願い,がんばりなり~!します.

作成方法の概要

璃奈ちゃんボードの作成方法は,大きく分けて,

  1. 全体の造形
  2. ボードの表示部分の作成
  3. 表示内容を制御するプログラムの作成

の3つの手順から成ります.

ここでは,それぞれの概要を示し,それぞれの手順の詳細は次回以降の記事で説明します.

1,全体の造形

ボード全体の形を何らかの方法で作ります.見た目の再現度は,ほとんどこの造形で決まるといって過言ではありませんが,璃奈ちゃんボード作成において,もっともハードルが高いのが,この全体の造形と思われます.

その理由は,複雑な形状を再現することの大変さにありますが,そこで多く使われる方法は「3Dプリンタ」の利用です.最近は家庭用の3Dプリンタも安価で手に入れられるようになったとはいえ,自宅に3Dプリンタを所有している人はまだまだ少数派ですので......

自分たちの場合は,Amazonで家庭用3Dプリンタを購入(約2万4000円)しました.(璃奈ちゃんボード作成以外にも使用する予定があったので......)

 

なお,3Dデータを用意すれば,オンラインで「3Dプリンタによる印刷を代行してくれるサービス」もありますが,自分たちが作ったデータで価格を調べると「4万円前後」の料金がかかる見込みでしたので,3Dプリンタを購入した方が安いようです.

データの作成方法を工夫することで価格を少しは下げることができる可能性がありますが,これは,今後の課題のひとつと考えています.

2.ボードの表示部分の作成

璃奈ちゃんボード作成において,実質的な中心となる部分です.

基本的な考え方は,LED(発光ダイオード)をたくさん並べ,手順3で作成するプログラムを使って「光らせるLEDを制御する」ことになります.

並べるLEDの数は,表示部分の細かさに寄りますが,自分たちの場合は,虹ヶ咲が登場するスマホゲーム「スクールアイドルフェスティバルALL STARS(スクスタ)」に出てくる璃奈ちゃんの画像を基準にして,ボードの表示部分を設計しました.その結果,使用したLEDの数は200-250個となります.

 

ただ,200個を越えるLEDを接続するのは大変な作業となりますので,自分たちも含め,璃奈ちゃんボードの自作例の多くでは「テープLED」と呼ばれる,元からテープ状に接続されたLEDを使用しています.

自分たちは,こちらの「NeoPixel 2020 極細テープLED 1m/120LED [9779]」を2本つなげて使用しています.配線の様子は下記の写真の通りですが,テープLEDに並んでいるLEDの感覚が少し広いため,テープを波型に折り曲げることでLEDの間隔を調整しています.

(実は,はじめの作成時にはテープLEDの折り曲げの際に,LEDの配線が壊れてしまいテープLEDを購入しなおす......という失敗をしました.これが,璃奈ちゃんの誕生日に完成が間に合わなかった主な理由です)

3.表示内容を制御するプログラムの作成

最後は,手順2で作成したボード部分の表示内容,すなわち,点灯するLEDを制御するプログラムの作成です.多くの璃奈ちゃんボードの自作例では,Arduinoというマイコンボード(小型コンピュータ)を使用しており,自分たちもArduino Nanoというタイプのものを使用しました.

Arduinoを使ったテープLEDの制御方法は,例えば,こちらの記事「ArduinoによるRGB-LEDの制御」のように,「ws2811 arduinoで検索」するとサンプルプログラムと共に見つかります.

具体的には,「光らせるLEDを指定するためのデータ」を下の画像のようなGoogleスプレッドシートで管理し,そのデータを読み込んで動作するプログラムを作成しました.

作成に必要な費用

 

今日の記事の最後に,多くの(?)皆さんが関心があると思われる「璃奈ちゃんボードの作成に必要な費用」について計算してみます.

費用の内訳は,「材料費」と「必要な道具の購入費用」に分かれますが,ざっとじっぴをけ産すると下記のようになります.

材料費は主にテープLEDとArduino,道具の購入費用はほとんどが3Dプリンタとなります.

材料費は,工夫をすればもう少し安くできると思われますが,3Dプリンタの購入費用を除くと,実質10,000-15,000円程度の材料で作れることになります.

 

使用するLEDについては,実は,別のタイプのものも使えるのでは......と考えてているのですが,そのあたりについては,またの機会に紹介したいと思います.

 

次の更新がいつになるかは分かりませんが,次回以降,作成方法の各手順についての詳細を説明したいと思いますので,よろしければ,引き続くよろしくお願いします.