AIJ投資顧問・消えた企業年金 | 房広治 ネパール ミャンマー維新・建国への挑戦

房広治 ネパール ミャンマー維新・建国への挑戦

 ネパールは、人口の半分が、国連の定める貧困ライン以下の生活をしている。仏陀が生まれたこの国の人々の生活をあげるのを手伝ってみよう。

早速、ご質問をいただきましたので、ご紹介させていただきます。





Q、今までにない発信に期待しています。


とても面白い内容ですね。

今後も期待しています。


ところで、教えて頂きたいことがあります。

AIJの事件の全容をわかりやすく教えて下さい。企業年金の事なので、とても気がかりです。

新聞に載っていない裏話があるようでしたら、是非、教えて下さい。

宜しくお願いします。





Q、教えて下さい。

こんばんは。Kと申します。

AIJ投資顧問と企業年金についてご存じのことをなんでも教えてください。

この失われた年金はもう戻ってこないのでしょうか?

私の会社も該当していないか心配です。

宜しくお願いします。K





A、ちょうどニュースが配信されてまもなく、私の友人が、本件についてメールしてきてくださったので、そのやりとりを添付します。





私自身は全く知らない会社、知らない方たちですので、内容についての真偽は判りませんので、転送・引用などはしないでください。






===========================================





房さん


お早うございます。

AIJ投資顧問の詐欺酷いですね。





社長とファンドマネジャーはよく知っています。





「金融庁は24日、企業から運用を受託している企業年金の大半が消失しているにもかかわらず、虚偽の説明をしていたとして、独立系投資顧問会社「AIJ投資顧問」(東京都中央区)に対し、1カ月の業務停止命令と業務改善命令を出した。自見庄三郎金融担当相が同日午前の会見で明らかにした。同社は約2000億円の年金資金の運用を企業から受託していた。金融庁は今後、証券取引等監視委員会とともに実態解明を急ぐ。」





二人とも65歳前後の野村證券OBです。


社長は野村のリテイル営業の方、確か名古屋支店で証券事故を起こし(課長?)退社、後ディーラー職をいろいろな会社でやってました。


チーフファンドマネジャーの、XXX氏はCBワラント部出身で最後は野村證券株式部門担当常務、総会屋への一連の不正利益供与事件で1997年に辞任、逮捕。



http://www.aim-ij.com/




[上記に対しての私からの返信]





逮捕されていても、日本では投資一任免許をもらった投資顧問会社の取締役ができるのですか?





[それに対する返信]





そうなんです。日本の金融庁は5年経てばOKなのです。





===========================================





報道では2000億円の運用をしているはずは実際に運用しているのは10分の1の200億円とか。





これは、マドフ(アメリカではメードフと呼んでます、Madoff)事件と酷似してます。





金額の規模は違いますが、121団体・企業が契約をしているようですから、この121団体・企業であれば、帰ってくる額は運用資産の10分の1プラス一般債権者として会社の資産を他の債権者と分けるとこになります。





10%というのは極端な場合ですので、これは、詐欺であることはまずまちがいないです。





報道されているような運用がうまく行かなかったというだけの場合は、このような10%ということはまずなく、40%ぐらいは帰ってくるものですから、事の悪質さ、計画さが読み取れます。





ちょうど一昨日ロンドンから学ぶことがあると日系証券のトップと話をしたと書きましたが、まさに今回のような件もそうです。イギリスでは2004年ごろから、このような詐欺事件が起らないように、一任投資顧問業者は預り資金はプライムブローカーと言う証券会社に分別口座で管理させることを奨励して、そのようにしないと年金など機関投資家は預けません。自分の手元にお金があると悪いことをしたくなる人は他にもいるでしょうから、みなさんの会社の年金担当者にもどのように委託業者を選定しているかを聞いてみてはいかがでしょうか?






房広治




注意:このブログは iPhoneから送ることもあり、編集者の目を必ずしも通りませんので、誤字脱字お許しください。

 

Copyright © 2012 Koji Fusa All Rights Reserved.





社会・経済(全般) ブログランキングへ