道路の冷たさ… | BuzzerBeat 斎藤工宝詞 公式ブログ

BuzzerBeat 斎藤工宝詞 公式ブログ

映像制作のBuzzerBeat 斎藤工宝詞が
お届けする公式ブログです。

毎週月曜日と金曜日に配信するメルマガ
【BuzzerBeat通信】(空メール登録)
00591146s@merumo.ne.jp






感動映像プロデューサー

BuzzerBeat の

斎藤工宝詞です!





久々に連載シリーズを

書かせていただきます。





漫画やドラマではボチボチ

浮上してきてもいい頃なのに

私の3号店での苦悩は

まだまだ続くんです。





というのも例のじいさんに

相談すると

絶対に3号店をやめさせて

くれなかったんです。。。。。





宮本武蔵で言えば

沢庵坊の存在でしょうか。。。。











今までの私の間違った

生き方を無理やりでも

正すように

「苦しめ、武蔵」 (笑) 的な。





私の生き方が

変わるまでやめさせて

くれない勢いで

母には責められるし

スタッフには示しがつかないし




もう私とすれば

八方ふさがりでした。。。。





その間も

「これでどうだ!これは!」 的な

小規模の挑戦はしたのですが

小手先は所詮、小手先です。





3号店の光となるものは

まったく見つからず

「漫画だったらボチボチ

浮上するのになぁ…」 って

いつも思ってました。





この頃は、仕事を終えると

つい現実逃避したくて





家に帰ってちょこちょこっと

お酒を飲んではもう寝る !

みたいな生活が続き

現実からお酒の力で

逃げたかったんですね。





でも、

深夜には起きてしまい

結局 逃避できず。。。。





ある日

すべてに謝罪が

したくなってしまって

夜中に 一件一件





今まで私の暴走で

首を切ってしまった

スタッフの家の前まで行って

頭を下げて歩きました。






(申し訳なかったと…)





自分の虚栄心やプライド

間違っていた経験値で

今までいろんな人を

傷付けてきてしまって





直接謝れなくても

謝らずにいられなくて

一件一件回って歩きました。






ひとしきり歩った後

やることがないので

道路の縁石にずっと

座っていた記憶があります。





それを数日後

名付け親のじいさんに

話してみました。

もう 限界です…と。





するとじいさんは

こう言ってくれました。





「お前がやってることが

合っていればうまくいく。

お前がやっていることが

間違っていれば

うまくいくはずがない。

それは わかるわな。

ただ、それだけのことじゃ!(笑)




世の中は凄く

わかりやすくできてるもんだ。




お前が間違ってるのに

「俺は間違ってない!」

って、お前は

この期におよんで

自分を擁護しとるからな。





本質(答え)には

千年経っても

たどりつかんわな…





間違っている本人が

気付こうとしないから

そら、無理じゃ、ホッホッホッ。。。




だから辛いんだ。

弱い自分を擁護したり

正当化するために

お前は複雑になっとるんじゃ。

それじゃ見えるもんも見えん。





もっとシンプルに考えろ。

お前自身が

間違ってた、と気付くまで

この生き地獄は続くんじゃ。





それでもツッパるのは

それもよろしい。勝手じゃ






それもツッパってる限り

お前は また間違うじゃろ!(笑)

それが間違ってたら

それはお前の負け

それはそれで負けを認めろ。





己の考え方が間違ってたと

認めた時に はじめて

正解が見えてくるんじゃ。

皮肉なもんじゃのう…




間違ったプライドが大事なのか

何が大切なのか

もうわかったろじゃろ。




道路の縁石は

冷たかったじゃろ…




真夜中の夜は

寒かったじゃろ…




その冷たさが

お前が従業員や

お客様にとってきた

態度そのものなんじゃ。





その醜さが

今までのお前そのものじゃ。





そうやって

わからすように世の中

できてるんじゃ。





寒かっただろ

ほれ、あたたまれ…。」






と、じいさんは言って

めちゃくちゃ薄いお茶と

まずいモナカを

出してくれました。。。。





悔しさでもなく

嬉しさでもなく

何かわからない

涙がずっとこぼれたのを

覚えています。





あったかい言葉をかけてくれた

先輩であったり

私が気付くまで厳しく導く

名付け親のじいさんだったり





バガボンドという漫画を

読むたびに

いきがっていた武蔵や

岐路で導く沢庵坊の存在に

いつもじいさんを思い出します。












この話は、今から

10年以上も前の話ですが

それでも自分の力では

浮上することができませんでした。





間違っていたのは

私が首を切りぬいた

スタッフさんでも

世の中の景気でも

ライバル店でもなく






結局 私自身なんですね。

間違っていた張本人は。。。。






と、ようやく気付いた時に

神様がちょこっとだけ

微笑んでくれました。






私を救ってくれた人物と

出会うことになるんです。





その子は

私にとって

まるで 「火の鳥」 のような

存在でした。。。