『耳と感性でギターが弾ける本』は史上最高のエレキギター教則本!

 

 わたくしも全然この教則本の内容を理解しきっているわけではないのですが、あまりに内容がよく、おそらくこれをクリアしたら普通にプロ並みの演奏力がつく――少なくともその道筋がつくでしょう。

 初心者向けに見えつつ、実際はかなり高度な内容だと感じます。

 

 すべてが素晴らしい練習法で、すべて書いたらネタバレなのでかいつまんで書きたいと思います。

 

 

 

 クロマチックで一音ずつ音を出す基礎練習はミュート練習、演奏のS/N比を良くしていくこと

 

 クロマチックで一音ずつ音を出す練習が紹介されていますが、つまりミュートの練習ですね。

 

 エレキギターというのは、小さな音を何十倍・何百倍の大きな音に増幅して演奏するものです。わずかでもノイズを出してしまえばそれも増幅されて大きな音になります。可能な限りノイズを出さず、ダイナミクス(音の強弱)のあるクリアな音を出す――演奏のS/N比を良くしていくことが重要なわけです。

 

 トモ藤田師匠と言えばジョン・メイヤー(2000年代から活躍している世界的な人気シンガーソングライターで、新3大ギタリストでもある)の師匠であることでも有名ですが、ジョン・メイヤーですらバークリー時代は「ピッキングが強すぎ、ノイジーな演奏であった」(トモ藤田師匠のYouTube動画を観たわたくしの印象)とのことで、クロマチックで一音ずつ音を出す練習などをしたみたいですね。

 つまりこの練習をマスターすればジョン・メイヤー並みのクリアな音で演奏できるようになるのではないでしょうか。(余談ですがジョン・メイヤー自身はバークリー入学後、ギター演奏よりソングライティングのほうに可能性を感じていたらしく、トモ藤田師匠がそのあと押しをしたらしいですね。それで短期間でジョンはバークリーを辞めてしまった。)

 

 ※たしかジョン・メイヤーの逸話はこの動画だったような?

 

 

 

 トライアドは単にメジャーコードのことではなく、即興演奏の基礎練習

 

 わたくしもこの本を読むまでは「トライアドってメジャーコードのこと? 何を練習するの?」と思ったのですが、つまり指板上のルート音、そのポジション付近の3度・5度の音の位置を把握することなんですね。

 

 本書では小さいトライアドと表現していますが、そのポジションのトライアドを覚えれば(覚えるというか身体に沁み込ませれば)、自分が何度の音を弾いているか把握しながら演奏することができる、少なくともルート音、3度、5度などの音に戻って仕切りなおすことができる、ということだと理解しました。トライアドのポジションがわかれば、あとはインターバルで他の度数の音もわかりますよね。

 

 つまりアドリブの基礎、のちのちジャズなどの即興演奏に対応するための基礎練習のようです。

 その並びがオープンコードと同じで、よく言われるCAGEDと呼ばれる法則でもあるのでしょう。

 

 

 

 この本で紹介されている練習法はすべてが効果的

 

 他にもメトロノームやレコーダーを活用する、身体を揺らしたり足踏みをしたりで拍を取る、などは実践してみて本当に効果的だと実感しました。

 BBキングのフレーズをコピーするのもやってみたいと思いつつ、まだやってない……。

 

 めちゃくちゃ練習していた15年から20年前にこれがわかってれば……と思いますが、まあしょうがない。これが自分の成長速度だったと思うしかないですね。

 

 というわけで、読んでくださったかたありがとうございます。しかしこんなすごい練習法を惜しげもなく書いてくれるとは、本当に価値の高い教則本でおすすめです。