みなさん、こんにちは。
|ω・)こじゃま ゆーし²です。
今回のブログはずっと詰み本していた本を読んだので、それに関わって書いていこうと思っています。
読んだ本は、ひなちゃん5しゃいさんが書かれた『ブスな自分殺すの結構頑張ってる。』です。
1. アイドルの劣等感
この本を最初に知ったのは確かネットだったと思います。僕自身はアイドルが好きなのですが、アイドルの世界では「ブスだ」とか「あの子のほうが可愛い」とか、そういった内容が本人の口からも周囲の人間からも発せられることがしばしば見かけられます。容姿に関することについて大変厳しい世界です。自身の劣等感について話すアイドルもいます。そのような背景があり、僕は特典会や配信などでアイドルの方々と接する時にどのような言葉を述べるべきでどのような言葉を避けたほうがよいのか日々試行錯誤しています。本書についても、『ブスな自分殺すの結構頑張ってる。』というタイトルが容姿の劣等感を語るものであったため興味を持ちました。
2. 著者:ひなちゃん5しゃいさんについて
本書は、整形・ダイエット・メイクなど外見磨き、内面のコントロール法、自分を愛せるようになる方法などの内容がひなちゃん5しゃいさんの経験を踏まえながら記述されています。著者のひなちゃん5しゃいさんは、自身の容姿を強く気にし、美容整形の経験が何度かあり、容姿について長い間苦しんだ経験を持つ人です。現在は美容に関連するYoutube動画を多数アップロードしているクリエイターの一人です。
ご本人のこれまでの経過について、外見へのコンプレックスによる自信喪失やメイクや整形がうまくいき楽しい気持ちなどが繰り返し綴られています。元々他人と比較してしまう性格に加え、高校における失恋相手が華奢で顔の小さな女の子だったことにより外見へのコンプレックスが強まりながら、メイクや服の研究をするのが楽しかったことも書かれています。期待を胸に大学に進学しますがうまくいかず、さらにとある男性とは付き合いがまだ浅いうちに分かれることになり(中身がよく伝わらないうちに)、分かれることの原因は彼女の容姿だったのではないかと思えてしまったとのことです。
そのような折に前歯のすき間をバイト代で治したことをきっかけに自信を取り戻し、自身で調べお金を貯めて一人韓国へ行き美容整形を受けたりしました。しかし、強迫感による自分磨きは厳しく、健康上の問題が現れるようになっていきます。
3. 他人の言葉の堆積
ひなちゃん5しゃいさんにとってご自身が感じてきた劣等感を緩和するものがメイクなどの美容であり、「美容がいつの間にか弱い自分を取り繕うための強迫的なものに変わっていた。」(42頁)と語られています。しかし前述の通り、美容は劣等感に対する根本的な解決にはなりませんでした。そのような背景について、ひなちゃん5しゃいさんはご自身の経験を客観視していく書き方をしています。僕自身がとても面白いと思ったのはひなちゃん5しゃいさんがいくつかのキーワードを挙げていることです。例えば、「二極化マインド」「型への押し込み」「後天的な影響」という言葉が僕にとって気になった言葉でした。ひなちゃん5しゃいさんが自身のことを周囲からの影響を受けやすい性格と判断していて、そのことが念頭に置かれています。対策としてひなちゃん5しゃいさんが意識していることは、「オンリーワン」と「自己ベスト」とのことです。
この本は、著者自身の経験をもって、劣等感というものは周囲の影響を受けて形成されていったものであることが書かれています。もちろん劣等感に限らず、人の考えというものは自分で決めたようでいて周囲から影響を受けたものが多いと思います。そして、それらの影響が偏っていればいるほど「二極化マインド」は発生しやすいと思います。そのため、劣等感というものは一人で抱え込めるものではそもそもないのだと思います。
4. ふとした言動からその子を知る
さて話を冒頭に戻すと、「オンリーワン」「自己ベスト」という意識についてはアイドルご本人にお願いするほかありませんが、周囲の人間ができることは何があるかと考える必要はあると思います。僕自身も誰かと接する時に言動には気を付けていますが、改めてこの本を読むと自身の影響を振り返りたくなります。アイドルの子の言動を見ていると、たまにその子がこれまで周囲からどのような言葉を受けて来たのか察してしまうことが僕にはあります。アイドルの子がネガティブな発言をしていた時、その子の背景も察してファンが言葉がけをできれば、その言葉の内容はより良いものになると思います。もちろんそのためにはその子自身のことをよく知る必要があります。
もちろん、アイドルの世界は芸能という仕事の世界ですので特殊なパワーがかけられていることが多く、困ったものです。
今回もブログをお読み頂きありがとうございました。
また、僕自身の諸SNSもありますので、もしよければご覧ください。