アイ・ラズ・ユー, ユー・ラズ・ミー | くちびる日和

くちびる日和

おもに活動の告知に使用する予定。

大阪は高槻にあるライブハウス、RASPBERRYが3月31日で閉店することになりました。

RASPBERRYの前身であるラズベリーホールは、スムルースにとってとても特別な場所です。

ラズで事務所と出会い、本格的にデビューを目指して活動しはじめることとなりました。

グラスニットジャガーをはじめ多くの盟友バンド達と出会い、かけがえのない青春の時間をラズでともにしました。

「非常にイェイね」や「バラ色ダンス」、そして「冬色ガール」もラズに出演していた時代に生まれた曲です。

そんなわけで、回陽から「(閉店前に)やっとく?」とLINEのメッセージが来たとき、僕も同じ気持ちでありました。

ただ問題なのは、スムルースが現在活動休止中であることです。

僕たちの勝手な休止をただただ受け入れるしかなく、ずっと再開を待ち続けてくださっている方たちに対して、中途半端なかたちで突拍子もなく「じゃ、活動再開しまーす、よろしくやっぴー☆」と出ていくわけにはいきません。

でもふと、はたしてそれが、僕たち三人が一緒に音を出すことそれ自体を躊躇する理由になるのか、もっと気軽に考えればいいのではないか、と思い直しました。

久しぶりに三人で音を出したい。

合わせたい。

ライブしたい。

もしメンバー全員がそう思っているのなら、バンドが一緒に音を出すのにそれ意外なんの理由が必要だというのか。

やればいいじゃないか。

原点であるラズという場所だからこそ。

気楽にふらりと集まって。

それこそ「やっとく?」のノリで。

それがバンドというものじゃないか。

僕は休止以降、再開というものをとても重々しく捉えていました。

いや、勿論、軽々しく扱うべきでないことは確かなのですが、なんというか、いきなりドンッと訪れるものではなくて、久保ユリカさんのことしかり、今回のラズのことしかり、こうして徐々に機運が高まって、自然にそのときが訪れるものなのかもしれないなと、最近はそう考えるようになりました。

そんなこんなで年明けからメンバー間で話し合いをすすめ、徳田ソロ名義でのライブに回陽と僕がサポートメンバーとして加わるかたちで、場所と名前は変われど思い出深き“ラズ”のステージに、最後にもう一度だけ立つことが決まりました。

このようないきさつなので、ラズに出演していた頃のものを含めスムルースの曲も演奏する予定です。

 

「それ、スムルースやないかーい」

 

いいえ、違います。

でもきっと、いつか活動再開したときに「これが大きなきっかけだった」と言える、そんな日となるに違いありません。

久しぶりに三人でステージに立つ姿を皆様にお見せできることを心から楽しみにしております。