白状すると、日本百名山の完登をめざしてるのに、
どこにどんな山があるのかよく分かってないwww
8月に甲斐駒ヶ岳に来た時も、
隣りの仙丈ヶ岳を初めて知った。
他の山がよく分かってないので
じゃあ、次はここにしようか、って感じです。

甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳は同じ北沢峠から登り、

標高差   1120m   1150m
総距離      8.8km      9.0km
標準タイム   7時間     7時間

と、ほぼ同じですが
仙丈ヶ岳の登山道の方がややなだらかで
岩場が少なく歩きやすい。
これなら4時のバスのタイムリミットまでには
余裕を持って帰れるでしょう。
どこも初めて登る山なので、
こういう見通しが付くと、凄く安心感があります。

と言うことで、天気予報を眺めて
9月10日はスルーして17日に決行した。
前回の経験を生かして、荷物は軽くし、
早めに家を出て、完璧な登山が出来るはずだった・・・

誤算その1
 前回は4時、今回は3時半に現地着。
 1番バスに乗るためには、この早出は必須だ。
 ところが、駐車場のはるか手前で交通整理の人が?!
 「上の駐車場は一杯なので、
  ここに停めて歩いて行って下さい」
 はぁ?、何?、この時間から混雑してるの?
  突然のトラブルにちょっと混乱します。
 そうか、今日は土日月の3連休の真ん中でした。
 まったく知らなかった訳ではないけど
 夏休みも終わったし、そんなに混雑するはずが・・・
 と、甘く見ていたのでした。

仕方なく、夜道を1kmほど登りましたよ。
ま、前回の反省からライトは持ってました(*゚Д゚*)

バス待ちの行列は50人くらい、
駐車場が一杯なのは、前日泊の人なのかな。
少し安心しました。
また休日の1番バスは30分早く出ます。
活動時間が増えるので、これはいい誤算。
前回は本を読んで待ったけど、
オリオン座がまぶしい星空では
それもかないません、
座り込んでみると、アスファルトが生暖かい。
まだまだ、夏なんですねぇ。

バスは3番車に乗れました。
北沢峠に6時過ぎに着き、
いよいよ登山開始です。

駒ヶ岳は2合目ずつ標識がありましたが、
仙丈ヶ岳は1合ごとにあるみたいです。
人が多いのと、やや緩斜面なので、
ペースが上がり気味です。
前回は抜かれるばかりでしたが、
今回は30人以上を抜いて行きます。

誤算その2
 これなら時間内に楽勝で登れると思ったんですが、
 4合目からいきなりの渋滞です。
 道が狭いし前がつかえているので、
 ここからは抜くにも抜けない。
 富士山登山もこういう感じなんですかねぇ。
 そう言えば、富士山は10日に山仕舞いしました。
 毎年、気付けば閉山してて、後悔しきりです。
 来年は、早くから予定しないとね。

5合目は馬の背ヒュッテとの分岐点でした。
休んでいる人もいて、ここで一気に渋滞を抜けました。

6合目あたりで森林限界を抜け、見晴らしが広がります。
今日はいい天気で、隣の駒ヶ岳はもちろん、
鋸岳、槍ヶ岳、富士山などが見えます。
少し登る度に写真を撮るので、時間がかかります。
でも、この景色を見るために登るんだからね。



▲前回登った甲斐駒ヶ岳がよく見えます

 白いピークの左下が駒津峰

 あの尾根筋で悪戦苦闘したのね

 

6合目からは行く手に小仙丈ヶ岳が見えますが、
着いたと思えば頂上はさらにその先に、
という山のあるあるを3回ほど繰り返します。


▲小仙丈ヶ岳から少し進んだ所から

 中央のピークが仙丈ヶ岳

 そこまで小一時間でいける

 

そして上が本命の仙丈ヶ岳。
YouTubeで見た風景が広がります。
ここはホントにアルプスらしいアルプスですね。
夏山に来たって感じです。
小仙丈ヶ岳から下る箇所はちょっとだけ岩場で、
鎖も少々ありますが、まったく問題ないです。
今回のコースはちょっと長くて高度な
ハイキングだと思えばいいでしょう。


▲左手には富士山が見えます

 

急登でもないし、
先日のトレーニングの賜物か、
足の疲れもほとんど感じません。
さすがに最後の30分はノロノロになってしまいましたが、
10時10分仙丈ヶ岳登頂です。


▲右端が甲斐駒ヶ岳、左には鋸岳

 中央の雲間に見えるのは槍ヶ岳だと思われ

 

このあと、少しガスってきましたが、
本当に最高のタイミングで登れました。
頂上ではもっとゆっくりしていれば良かったんですが、
前回の焦燥感からか、そそくさと下山しました。
帰りは千丈小屋と馬の背ヒュッテを通る下り道です。


▲仙丈小屋と仙丈ヶ岳を見上げる

 虹みたいだけどハローです。綺麗だけどね

 

下山したのは12時48分。
なんと往復6時間半ほどでした。
多少は休憩してますが、それでも標準タイム以下。
今年は5座めだし、ちゃんと足慣らししたし、
荷物は軽いし、登りやすい道だったし、
ということで、嬉しい誤算でした。

1時に帰りのバスが出ますが、
これにも3台目に乗ることが出来ました。

降りてきたら。またまた1km歩いて車に戻ります。
路肩だったので、駐車場代金は不要でした。
千円得しちゃった(*゚∀`*)ゞエヘ

ということで、またまたさくらの湯につかり、
ゆっくり帰ることにしました。

誤算3
 家までは200km。
 山梨までは下道だったんですが、
 都県境の山道はめんどくさいので、
 高速乗ったんですよね。
 そしたら、「八王子まで3時間以上」の赤文字が
 (#゚Д゚)ハァ???
 連休の影響がこんな所にも
 というか、大月インターまで道は空いてるのよ
 そこから3時間かかるとしたら、
 下道の国道20号線と変わりません。
 反射的に大月で降りて検索し直しますが、
 このあたりに迂回路は無いのよねぇ。
 今更、山を越えて多摩湖に抜けるのも面倒だし
 仕方ないので20号線の渋滞をトロトロ走ります。
 どうせ上も渋滞だからね、
 と思ってたんですが、到着時刻は遅くなるばかり
 1時間かけて上野原まで来ると、
 「八王子まで50分」の表示が。
 上の渋滞が少し緩和されたみたいです。
 なんか気に入らなかったけど、
 このままだとあと3時間閉じ込められそうだったので
 再度高速に乗り、埼玉まで帰りましたとさ。

 結局、へんな気持ちを起こさず、
 素直に峠を越えてれば高速代金も節約できて
 イライラもしなかったのでした。
 やっぱり連休中のお出かけは注意したいですねぇ。

山登りとは
 今回の反省は、休日を甘く見るなということでしたね。
 山登りの注意点ではないけどね、大切なことです。
 足は3日前の筋肉痛もなく、
 しんどかったけどなんとか頑張れました。
 やっぱり、慣らし運転は重要ですね。
 来年はもう少し早くから登ることにしましょう。

 それにしても今回ちょっと考えたのは、
 人はなぜ山登りをするか、です。
 自分はこだわる性格なので、
 百名山に挑戦すると決めた日から
 あとは余り何も考えてないです。
 人生に目標があるのはいいこと。
 それくらいの緩い動機です。

 で、これって人生とか、日常とかと同じだな
 って思えてきました。
 日常生活は理由や目的のための行動ではないし
 かと言って生活はしない訳にはいかない。
 その繰り返しこそが日常であり、人生。
 そこには
  いいことは少ないし、
  嫌なことは多いし、
  学校とか仕事とか人間付き合いとか、
  めんどくさいことも多い。
 だから、無事平穏に過ぎれば、それでよし。
 でも、その繰り返しが幸福の本質なんだよね。

 山登りも、達成感や頂上の解放感があるにしても、
 その過程はつねに無心の「はぁはぁ」な訳で、
 やってる意味を問われると返答に困ります。
 でも、その充実した時間は、
 ぼーっとしてる時間に比べると、
 ちゃんと生きて息してるという
 引き締まった精神状態だと思う。
 ランナーズハイとは違うんだろうけど、
 脳は気持ちいい時間を過ごしているんだろうね

 山があるから登るというのは、
 生きてるから登らずにはいられない
 ということなんじゃないのかなぁ。
 ひるがえって、
 死ねないから生きてるんじゃなくて、
 目覚めたら動き出さずにはいられないのが、
 人生なんだと思う。
 その時、自分にすべきこと、
 克服すべき山(課題)がそこにある人は
 幸福なんだということです。

誤算4
 朝に使ったライトは百円均一の安物なんだけど、
 落としたら一発で壊れました。
 実は前回の駒ヶ岳では
 スマホを落として画面破壊してるのよねぇ。
 南アルプスは、方角が悪いのかもしれませぬ。