ビジネスは、恋愛に似ている。



ある人が、そんなことを言っていた。何ともいえないほど、内から込み上げる情動がある。そして、追いかければ、追いかけほど、深みにはまっていく。ある意味では、人生でこれほど熱くなれるものは、ないのかもしれない。冷めてしまえば、何のことはないけど、ずっと継続させる方法もないではない。儚いものでもあるけど、多くの人の人生にとって、かけがえのないものでもある。



いずれにしても、核心にあるのは、本能的な情動がベースになっているということ。これがない仕事(職業)は、真のビジネスではなく、ふつうにお金儲けだったり、たんに生活原資の調達だったりする。接し方を間違えると、熱いやけどを負ったり、こっぴどいしっぺ返しをくらったりするけど、ふつうの人の人生においてこれほど魅力的なものも少ない気がする。



ある程度の年齢に差し掛かったならば、初恋のころの感覚に立ち戻って、真剣にビジネスと向き合うのも、幸せな人生だろう。真面目な恋愛と同じで、向き合い方を間違うと、まわりの人を不幸にしてしまう危険性もある。でも、うまく接したならば、きっとたくさんの人に笑顔をもたらす力のあるものでもある。その効果は、きっと恋愛よりもビジネスの方が大きいだろう。



あるビジネスに、肉体の底からの情動をかきたてて、人生をかけて向き合うことができる男(女)は、何と幸せなんだろうか。



これは、理屈ではなく、人間の性だとすら思う。



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