お昼休みです。今日は、本当に良い天気ですね。昨日も、1か月くらい遡った陽気といっていましたが、本当にどこかに出かけたくなるような好天です。寒いのが苦手な私にとっては、こんな日はモチベーションも高まりますね晴れ



昨日は、地元のある業界で大活躍されている方と会食しました。同世代の前向きな経営者の方ということもあって、お話ししていて共鳴させていただけるところが非常に多く、とても楽しく有意義な数時間でした音譜




あるビジネスを拡大させていくことを考えるとき、経営者は常にふたつの思考の間でせめぎあうものです。ひとつは、エリアの拡大をはかり、サービスや商品のラインナップを充実させていくことで、事業拡大を狙う拡大思考。もうひとつは、自社の強みを発揮できる特定の地域やサービス、商品に特化して、堅実な事業成長を目指す堅実思考。これはよくランチェスター戦略ともいわれます。



地方の中小零細企業は、特にランチェスター戦略を採るのが有効だといわれます。私たちのような地方で活動している企業では、ほとんどこうした戦略を実行している例が多いものです。それでは、前者の拡大思考は関係ないのかといえば、もちろんそんなことはありません。それが証拠に、伸びている企業の経営者とお話しすると、会社自体は堅実思考、堅実路線の企業でも、経営者自身の脳裏には常に拡大思考があったりします。



これはどういうことなのでしょうか。一見すると矛盾にも思われますが、そうではありません。デキる経営者の方は、拡大思考と堅実思考との間で、常に絶妙なバランスをとっているのです。平時は会社が無理なく成長する方向を目指し、何よりもリスク管理を第一に置いた堅実思考を旨としていますが、その思考の根底には、常に拡大思考が横たわっている。



人と違ったことを行って差別化をはかり、常に新しいサービスや商品を生み出し、活動の範囲を一歩でも二歩でも拡大して、ある業界や分野のナンバーワンやオンリーワンを目指す心ゆきがなければ、そもそも経営者はつとまりません。その一方で、行き過ぎた拡大思考による多店舗展開や異業種進出、急激な事業拡大が、ときとして企業を奈落の底に突き落とす例は、世に満ち溢れています



優れた経営者とは、この両者のバランスを、それこそ決死の思いで維持することに長けた人格なのではないでしょうか。ネット社会の浸透、情報社会の拡大によって、特定の地域や特定のサービスをセグメントする戦略は、ますます難しくなってきています。ただ、同時に、ある地方ならでは、あるカルチャーならではの、メッセージや行動特性が見直され、復活がみられる動きが高まっていることも事実です。



その意味では、地方や分野に特定した戦略は、まず「垣根のない領域」(全国や全分野)を冷静に意識することなくしては、効果を発揮しにくい時代になってきている気がします。ある地方ならではの良さ、あるカルチャーならではの良さとは、現在においては、ネット社会における「垣根のない領域」へのアンチテーゼとして意識されるからこそ、真の力を持ち得るのです。




素晴らしい経営者の方とお話ししていると、本当に刺激をいただくことができます。これからも、こういった交流をはらかせていただく機会を、大切にしていきたいと思っていますニコニコ




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