渋谷アップリンクで フィンランド映画、「100、000年後の安全」 の緊急公開が決まりました。

フィンランドで行われる放射性廃棄物処分の方法には、日本とは、原発への向き合い方、考え方の点で大きく違うようです。

これだけ多くのプラントを保有しつつ、いざというとき逃げ場の無い僕ら。
原発について、それが生み出す廃棄物について、より確かな知識を得ておく必要があると感じます。

以下、紹介文です。

本作品はフィンランドのオルキルオトに建設中の、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場"オンカロ(隠された場所)"と呼ばれる施設に、世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー作品です。


高レベル放射性廃棄物は安全な状態になるまで、10万年間かかると言われています。フィンランドでは、固い岩盤を掘削し地下500メー トルにまるで地下都市のような巨大な施設を、自国の原発から出る放射性廃棄物の最終処分場として作る事を計画しています。現在の段階では正式に運用される のは2020年を予定しています。


アップリンクでは、本来この作品を今秋に公開する予定でした。しかし、福島原発の放射能汚染の事故が起き、原発に関する知識を得る事を必要としている人が多いと思い、2011年4月2日から緊急公開する事にしました。


共同通信が震災後(26、27日)行った世論調査では、原発を「減らしていくべきだ」と「直ちに廃止」の合計が46・7%、「増設」と 「現状維持」をの合計が46・5%とほぼ同数でした。


この映画の配給会社の代表である僕の個人的意見としては、自分は科学を信じているので、原発を人間が 完全にコントロールでき、放射性廃棄物を安全に処理する方法を確立しているならばという条件付きで原発はあってもいいと思います。

ただし、それが不可能な らば、要するに現状ではそうですが、新たに原発は作るべきではないし、今ある原発は停止していき、節電と代替エネルギーの技術的方法を考えるべきだと思い ます。


本作では、安全になるまで10万年を要するという高レベル放射性廃棄物を、果たして10万年間も安全に人類が管理できるのかという問題を、フィンランドの最終処分場の当事者たちに問うています。


「100、000年後の安全」
渋谷アップリンク