花屋でお手伝い。明日の配達が多いので、
「場所は全部調べてまとめてるから、地図を見て行先を確認しといてね!」
と、店長の奥さんから伝えられた。渡されたのは、住所を書かれたメモ15枚。明日はとりあえず15件の配達があるらしい。
地図を広げてメモと照らし合わせて、大まかに順番を決める作業をしていた。僕は19時までだったけど、この作業を始めたのは18時50分。絶対時間を超えるけど、明日困るよりもマシだ。
どうやらこうやら調べていたら、奥さんから休憩のお誘いがあった。地図を3冊くらい広げているし、中途半端にやめるとわからなくなるから、後でいただきますって返事をするけど、なぜか認められない。
「風介君が来ないと、誰もお茶を飲めないの!みんなそろってお茶を飲むから早く来て!」
とせかされる。こっちの状況も考えて欲しい。挙句の果てには、
「そんなに調べたって、そこにあんたが行くかどうかなんてわかんないんだから、とりあえずお茶にしてよ!」
と怒られる。理解に苦しむが、作業を終わらせてお茶に合流する。
お茶よりも作業が大事だと僕は思っていたが、誰でもそうは思わない。十人十色、玉虫色のマイルールがそれぞれあるのだ。チームワークを保ちつつ、干渉しすぎないように仕事をして欲しいもんだ。