久しぶりの家族揃っての昼食、長女の希望で中島の花子を訪問する。

外観はかなり年季が入っており雰囲気があるが、内装も昔ながらの町の民家といった感じで趣きがある。
🅿️は隣の建物下に有り。


この場所にしてはリーズナブルな価格設定だ。
おそらく土地建物のオーナーで賃料が無い故かもしれない。

店に入るとカウンター、4人掛けテーブル×2、小上がりの座敷があり、2階にも座敷がある。
入店すると直ぐにチャキチャキで笑顔の素敵な女将さんがハイトーンボイスで案内をしてくれる。仕事に無駄が無く気配りも出来る。狭い店舗ながら居心地が良い。
「この女将さんに逢いにきた」と言っても過言では無く、同じ心境のお客さんも多いのではないだろうか。

オーダーはうどん屋なのに個人的オススメのハンバーグ定食ざる蕎麦830円。
「はい、極物乙」とならずにもう少しお付き合い願いたい。

先ずはハンバーグの前に蕎麦をいただく。
手打ちの蕎麦は極細で色味が濃く、舌触りはツルッとしているが噛むと粒子は粗い。
蕎麦の風味はほんのりとしていて、どちらかと言えば蕎麦の風味よりも甘めのツユを味わうのに適している麺だ。この手の蕎麦は最近あまり見かけなくなったのでたまに食べたくなる。

蕎麦を一気に完食しハンバーグへ。
見るからに自家製手ごねの家庭の夕食に出てくるようなハンバーグ。しかし見た目とは裏腹に実力は想像を遥かに超える。

箸で割くと火が均一に入っており肉汁も染み出さない。柔らかさといいまるで豆腐ハンバーグのようなのだが…

ソースを絡め口へ運ぶ。柔らかい舌触りの後に濃厚な「肉」の旨味が口内へ広がる。
旨い。
個人的にとても懐かしい味、その昔祖父が井筒屋の肉屋で奮発して買ってきて食べさせてくれたハンバーグの味。うどん屋でこんな美味しいハンバーグが食べられるのか⁉︎オススメだ。



明太バターうどんご飯付き650円。
自分以外の3人はこれをオーダー。
余程好みなのか10年以上頑なにこれしか食べない。そのくせ人のハンバーグはつまみ食いする。まあ良いけれど。

うどんはツルッと喉越しが良く、出汁はバターの濃厚さに負けない甘い味付け。そこに明太がピリッと効いてバランスが良い。麺の茹で加減が硬めに絶妙、噛む事で濃い味との調和が良い。
レシピ的に家で出来そうと言えばそうかもしれないが、麺とこの出汁ツユのマッチングの完成度は花子ならではのものだと思う。


その他メニューでオススメは「出汁飯」。
ざるで蕎麦やうどんを食べた後に、温かい出汁を掛けて食べるご飯は最高だ。

この店の出汁はツユも含めて全体的に甘めの仕様になっている。二日酔いの胃には優しく染みてとても美味しい。

客の入れ替わり時には厨房の店主もフロアに出てくる。女将に負けず気が利くし人当たりが良く優しい。

店主の人柄が滲み出ているような優しく甘い出汁。シャキシャキ女将による擬似帰省感。
北九州を代表するB急グルメの逸店だ。