私が片付けをしている間に、いつの間にか静かになってたので




もしかして凍死したんじゃないかと心配になって




遠くから長いホーキの先で突いてみると少しピクピクしたので




『起きんと風邪ひくよ』





と声をかけても起きなかったのに




次の勤務の人が挨拶をしながらお店に入って来たら、ムクッと起き上がりスタスタと帰って行きました。





少したってから飲食店の人が来たので、さっきの酔っ払いの人は大丈夫だったかを聞くと




『気にして見てなかったから分からんかった』




と言うので、
なんだか可哀相な気持ちになり
アドレスを書いた紙を渡してくれるように頼みました。




そして次の日、酔った時と同じテンションで電話があり





県外に住んでるらしいおでん好きの
【オデン君】
と再会したのは それから一年くらい先の話ですけど





この人と再会した事で、年の離れた親友に出会う事が出来たり





この人の一言で今までと違う仕事にチャレンジする事が出来たり





特別仲良しにも恋愛関係にもならなかったけど




おでんを見る度にオデン君を思い出して
シミジミ感謝しています。
私が渡したペーパーで顔を拭きながら、私がおでんを入れているのを見ていたので




『全種類入れたけど、後はどれを入れますか?』




と私が聞くと、その酔っ払いのお客さんは




『これがいい!』




と私を指差したので、冗談だろうと思い私も冗談で




『豚足は無いですよ』




と笑って答えたら




『俺はポッチャリが好きやもん、アド教えて!』




と返してきたので、




少しめんどくさいなった私はシカトしていたら




その人がおでんの上に顔を突き出して子供みたいに泣き出してしまいました。




もうめんどくさいし、いつまでたっても帰らないようなので




どーせ酔ってるから分からないだろうし、お店の番号をレシートの裏に書いて渡しました。




『ヤッター!絶対電話するからね』




と言ってマンマと騙されてくれました。




と安心したのは一瞬の事で、すぐにレシートを開いて




『あれ?これ家の?もしかして店の?』





そう言った後、彼はまた子供みたいに泣き出して




『俺帰らんから!』




と言って床に寝転んでしまい、本当に寝たのか静かになっていきました。
私は寒くなってコンビニで[おでん]を見ると



私が働いていたお店のおでんが寒くても全然売れなかった事と



ある人との出会った日を思い出します。





私が働いていたお店の近くに飲食店ができて、そこの開店祝いで沢山の人が集まっていたらしく




私が一人で店番をしている間、見馴れないお客さんが何人も買い出しに来ていました。





私は次の勤務の人との入れ替わる前でバタバタと片付けをしていた頃


グデングデンに酔っ払った男のお客さんが入って来ました。





そのお客さんが二千円分おでんが欲しいと言ってカウンターに二千円置いたので、




売れずに何日も煮詰まったおでんとツユを容器に入れていると




その人がおでんを覗き込んで、


『ツユ飲ませて』




と口を開けたので




私はオタマで熱々のツユを口に入れてあげたら




『アチーッ!』


と言って吹き出してしまいました。




それを見て私も我慢出来ずに笑ってしまいましたが




その後にめんどくさい出来事が起こるなんて、思ってもいませんでした。