「死んだ」人間なんて…知らない?
「………。」
( 生きてるうちにそのおばあさんと別れられなければ…)
おじいちゃんはおばあちゃんと同じ「場所」には逝けないかもね…)
「………。」
あの人の言葉が頭をよぎる…
どいつも…こいつも…この家はクズだらけだ…
「………。」
ゆっくりとシゲに詰め寄る
「アンタに…アンタに苦しめられながらおばあちゃん死んだんだ…」
祖父を睨みつけ
「このままじゃおばあちゃん成仏出来ないんだよ!まだわかんねぇのか!色ボケジジイ!!」
「………。」
「アンタはこの家に入っちゃいけない人間なんだ!」
シゲに詰め寄る。
「死んだ人間なんて怖くないさ!」
しかし私の言葉など全く届かない…
「この…クソババア!!」
「やめろっ!」
掴みかかろうとした私を祖父が抑え込む。
「シゲちゃん!行け!」
シゲを部屋の外へ出した。
「二度と来るな!!ハァ…ハァ」
お店が起動に乗り始め家にいる時間が少ない事と
祖父が外出できない事にしびれを切らしたシゲが、家に来るようになる。
「……ハァ…ハァ…」
祖父と会えなくなれば金は貰えない。そう長くはない祖父から金を貰う為に必死なのだろう…
「………ハァ…ハァ」
祖父が退院した事で再びあの悪夢が繰り返されてしまう
もう…どうすればいいのだろうか?どうすれば…
おじいちゃんが生きてる限りこの戦いは終わらない…?
「………。」
おばあちゃん…どうしたら…いい?
私は一体どうすればいいの?
祖父が1日でも長く生きて欲しい…望む思いとは裏腹に繰り返えされる現実。
私はなす術が分からなっていた…。
「………。」
第九十三章に続く








