エピソード264    「恥を知らない者たち」









「死んだ」人間なんて…知らない?






「………。」






( 生きてるうちにそのおばあさんと別れられなければ…)





おじいちゃんはおばあちゃんと同じ「場所」には逝けないかもね…)



「………。」






あの人の言葉が頭をよぎる…






どいつも…こいつも…この家はクズだらけだ…






「………。」






ゆっくりとシゲに詰め寄る








「アンタに…アンタに苦しめられながらおばあちゃん死んだんだ…」



祖父を睨みつけ






「このままじゃおばあちゃん成仏出来ないんだよ!まだわかんねぇのか!色ボケジジイ!!」







「………。」






「アンタはこの家に入っちゃいけない人間なんだ!」






シゲに詰め寄る。







「死んだ人間なんて怖くないさ!」



しかし私の言葉など全く届かない…







「この…クソババア!!」







「やめろっ!」







掴みかかろうとした私を祖父が抑え込む。



「シゲちゃん!行け!」








シゲを部屋の外へ出した。








「二度と来るな!!ハァ…ハァ」








お店が起動に乗り始め家にいる時間が少ない事と







祖父が外出できない事にしびれを切らしたシゲが、家に来るようになる。



「……ハァ…ハァ…」






祖父と会えなくなれば金は貰えない。そう長くはない祖父から金を貰う為に必死なのだろう…






「………ハァ…ハァ」








祖父が退院した事で再びあの悪夢が繰り返されてしまう







もう…どうすればいいのだろうか?どうすれば…







おじいちゃんが生きてる限りこの戦いは終わらない…?



「………。」







おばあちゃん…どうしたら…いい?







私は一体どうすればいいの?






祖父が1日でも長く生きて欲しい…望む思いとは裏腹に繰り返えされる現実。







私はなす術が分からなっていた…。







「………。」




















第九十三章に続く