大学1年生、
迷子の私を優しく案内してくれた、
ちょっと不思議な先輩。

その先輩が
同じサークルの人で、
気づいたら探してしまうような
そんな存在に。

誰もその先輩の名前が知らない。

先輩。

なんでだろう、
困っているときに
いつもいっつも助けてくれる先輩。

ヒーローみたいで、
必要な時に飛んできてくれる先輩。

一緒にいて楽しくて…

でも関係が曖昧で…

よくわからなくて…

私のこと、
どう思うのか知りたくて…


待って?待って?待って!!!

なにこの小説?!!!!

まるでわたしの大学での

「恋」、

「先輩への気持ち」、

わたしの「日記」でも見られたような…


自分とこの小説で
似てる場面が多すぎて、とても驚きました。


大学生1日目のわたしは

右も左もわからなくて、

迷子のわたしを優しく

案内してくれたのが

ちょっと不思議なあの先輩だった。


困ってるわたしをエレベーターまで一緒に

乗ってくれて、案内してくれました。


(一個上の先輩だ〜)

と自己紹介聞きながら思った。

(しかも同じ学部!)


2回目会った時、

まさかの名前を間違ってしまって〜

(あちゃ〜似顔絵付きでノートの隅っこに

名前メモしたのに〜すみません(汗))


はじめてできた友だちの名前と

先輩の名前をごちゃまぜに言ってしまった〜

自信満々に覚えましたよ〜

なんて言ってたのになぁ…すみません(汗)


笑ってくれてたけど、

ほんんと顔熱ぅ〜ってなってた!


その先輩は(まさかの)

入りたかったサークルの人でした!


はじめてのサークル活動。

色々なことを教えてくれたのも

あの先輩だった。


大学生はじめてのアルバイトも

先輩の紹介したところ。

大学生になったら、やってみたい仕事だった!


『困ったことがあったらなんでも聞いて。』

がとても嬉しかった!



気づいたら

先輩のことをいつも探すようになった。


何曜日にどこらへんの教室にいるかも

ふわんと覚えたりしちゃってた。


なんでだろう、

困っているときに

いつもいつもあの先輩が助けてくれた!


雨の日に傘を貸してくれたり…


そういえば、乗り換えに悩んでた時も

駅まで一緒に来て、先輩は逆方向なのに、

一緒に電車に乗って、途中まで送ってくれた。


ヒーローみたいで、

必要な時にすぐに飛んできてくれた!


花火大会。

先輩はやっぱり変わった人でした。

綺麗な花火も素敵だったけど、

その夜輝いてた満月が一番綺麗だ

って言ってましたね。


そこから夜遅く帰るとき

満月を見ると、先輩が見守ってくれる

ような気がしてました。



先輩と一緒にいて

ほんとに楽しくて、どきどきが止まらない。


でも…


関係が曖昧で


よくわからなかった


わたしのことどう思うだろう


一度だけ言われた


「俺がなんでいつも

君の隣にいると思ってんの?」



「大事な人」


そう先輩に言われたこともあった。


けど…




あの時わたしも
この小説の主人公みたいに…

あーいう風にしていたら、
そーいう展開もあったのかな?
と想像したり…。

もう少し早くこの小説に出会えたら
勇気を出して、自信持って
先輩に自分の気持ち
伝えることができたのかな?


この小説の結末は、卒業式だった。

わたしは自分の卒業式で
いいハッピーエンディングを期待してたけど、

わたしの恋は、
もう終わりました。

結末はこの小説とは違いました。

でも、「ありがとう!」

この小説との出会い、
わたしに少しだけ
夢を見させてくれました。

主人公達に
わたしと先輩を重ねて、
パラレルワールドの様に
別世界でハッピーエンディングがあっただろう。


私は先輩に気持ちを
上手く伝えることができませんでした。

だから、

その代わりに

この小説を

あの先輩に貸しました。

読んでくれたかな?

読んでどう思ったのだろう?

…少しは気になったが、

返してくれた時には、聞けなかった。


先輩とは

恋人同士には

なりませんでしたが、

それでも先輩は

私のヒーローでした。

またいつか

「あんなことあったなぁ〜」と

思い出を笑い話にして、

一緒に遊んだり、

話したりできたらいいなぁと思ってます。


先輩のこと、しばらく思ってなかったのに
昨日会ってから、色々なことを思い出した。

会った…

って言っても、

夢の中だけど。

わたしを優しく見守るその眼差しが
現実と変わらず、とても暖かかった。

先輩は今、幸せですか?