昨日はアクアスクーターの急患が入った、
症状を聞くと
炎天下空気を送るホースにガソリンが溜まるらしい、
そしてエンジン始動が悪いらしい、
空気室に沢山ガソリンが逆流しない限りはエンジン始動にはあまり関係ない
所なんですが、、、
夏場は温度が高く波々ガソリンを注ぐとガソリンが膨張してホースに逆流するケースを想像したが どうもそうでないらしい、
次に考えられるのはタンク内部に圧力が掛かった時にタンク内部のホースの接続部分からガソリンが漏れるケースを想像してタンク内部のホースを交換した、
給油口に口を付けて吹いて圧力を掛けたら空気を送るホースからはガソリンはでないので 暫く様子を見てもらう事にした、
夏場になると必ず出品されるアクアスクーター、
ヤフオクで見たら自分が名機だと思う型が出品されていた、
説明を読むと5分動かすと止まり冷えると又始動すると書いてある、
スタートロープがたまに戻らない等、
5分で止まる原因を考えると幾つかある
燃料タンクを組みたてる際に空気を送るホースを挟んでタンク内部に必要な空気が供給されてないパターン、
しかし5分と言う正確なインターバルが成立するかは怪しいので
これではない、
CABの調整ネジがあってない、
Lネジの供給が足りてない可能性があるこれも怪しい、
Hネジで過剰に燃料を出してると被りが起こり5分後に又始動するのは難しいからHネジではない、
燃料フィルターの目詰まりも怪しいが5分のインターバルの始動になるか?
CDIユニットが故障しているのか?
走行するとコイルが膨張して被覆が剥がれたコイルが接触するパターン、冷えると膨張は無くなり又エンジンが掛かる、
これが最も怪しい、
プラグケーブルの被覆がめくれていて保護しているテープから漏水を起こしてリークして止まるしかし これは時間を置いても再始動はしない、これも除外。
インテークエルボのホースバンドの金具の向きが変わってるから一度タンクは外してる、
かれこれ30年経過してる機体だから乗るならレストアする必要がある、
アクアスクーターと言う乗り物は海中で動くエンジンであり一滴の漏水があれば止まってしまう
ゴム関係の部品は10年過ぎると劣化が始まるので防水能力が落ちる、
そのまま使うと漏水を起こす、
内部に海水が溜まり放置すると内部の部品を腐食させるので放置すると
修理代が高額になる、
使う前に確り整備して使う事をお勧めする
ネジは全てマイナスネジであり固着しているとバーナーで焼きながらネジを緩めたり
ショックドライバーなどで緩める必要がある、
一本でも固着があり外れないと整備が出来ない
外したネジは全て廃棄する、次回の整備に備えキャップボルトに交換する事をお勧めする、
90mm超えるネジは一本500円以上する物もあるが首下が25mm程度ならホームセンターなどで
安く手に入る
交換したいパーツは
全てのウォーターシール約5500円
Oリング、約2200円
全てのベアリング 約5800円、
CAB 21340円、
プラグケーブル3300円、
燃料ホースその他ホース1100円
燃料コック4180円、
スタートハウジングケース5170円、
スタートロープ1980円
燃料フィルター300円、
排気バルブ3278円、
それらを交換して5分で停止するならCDIユニットか?
CDIユニット29480円
まあ分解するまでなんとも言えないが部品代で福沢さんが8人居たら完璧に復活させる自信はある、
転売したり後のサポートや修理の人件費とか考慮すると仕入れが高いので自分は入札しない
こんな面倒な整備は嫌だと言う方にはこちらの販売する中古車も参考にしてください、
部品代を考えると完全に赤字な一台
部品代を考察するとこの価格で動いてる機体が奇跡の価格、
圧縮が低く見た目はポンコツ、しかし一度全分解してあるので
次回の整備が確実の行える、
一度全分解してあるのでネジの固着が無い、
確実に分解出来て部品交換ができる、
交換したいパーツはCDIユニットそれで始動しないならピストンシリンダー、
それで始動しないなら
CAB、現状プラグからスパークしてないからCDIが怪しい、
ピストンシリンダーがスーパーマグナムで
クランクシャフトはAS600の物を使用してある組み合わせが悪いかもしれない
のでピストンシリンダー48cc用の物に交換した方が無難、
CABは他の機体で使えた事を確認したが水槽で長時間運転した訳でない、
できたらこれも新品に交換した方が良い、
ベアリング、シール、oリングは全て新品に交換してある、スタートハウジングケースの
割れもネジの締め付け付近に少しあるがまだまだ使えるレベル
ヤフオクの出品の話題に戻るが
CDIユニットが壊れてない場合は部品代が5万だから自分で修理すれば9万円台で使えるレベルになると思う
又部品代を安く節約したい場合は小坂さんのブログにある部品リストを参照して出来るだけ安く抑える方法もある
アクアスクーターのメーカーが出すOEM部品は代理店でしか手に入らない、
今の新車は良いが1台19万近い、
整備した中古でもエンジンが始動すればカーボンフィンの数十倍の戦力となる、
小坂さんのアクアスクーターのブログ
色々なトラブルが記載されているが殆どの使用が離島での話であり
走行距離や使用頻度が異次元に違うから修理記事が多い
一般の人で一月に2回程度使う人なら2年に一度OHして痛んだ部品を交換する程度なので
決して敷居の高い乗り物でない。